ほっつき歩記放浪記 (三郡山地) 三郡山
三郡山茜屋コース周回
(その1・白糸の滝コースで三郡山へ)

(2010年4月17日)

 今日は私が初めて三郡山へ登った時に通ったコースである「茜屋コース」を歩いてみた。このコースを歩いたのはその時一回きりで、東京から九州へ帰って来たばかりのころだから、今から17、8年前のことである。記憶に残っていることといえば、白糸の滝、車道歩き、山頂付近でクロスカントリーが行われていたこと、そして道端のツクシくらいである。今日は白糸の滝経由で登り、以前電波塔の近くで見かけた飯塚六四会の標識のコースを降ってみた。


サンビレッジ茜の駐車場に車を停めて人工芝スキー場の管理棟の横から遊歩道へ入る。
遊歩道の最初の方は良く整備されていて木漏れ日の中を気分良く歩く。
東屋
途中で右上に古びた東屋がある。東屋の下から右へ遊歩道の跡らしい荒れた道が分岐している。近くには「マムシに注意!」の看板があった。登山道は金網のフェンスに沿って進む。
フェンスの内側には人工芝スキー場のゲレンデが見えている。朝早くから滑っている人たちがいて、スピーカーの声が絶え間なく響いていた。
フェンスを離れるといよいよ本格的な山道へと入って行く。ここから谷沿いの岩肌が露出した道が続く。
昔は白糸の滝まで整備された遊歩道があったのだろう。朽ち果てたベンチの板が物悲しい。
三の滝
谷沿いに辿ると小さな滝が現れる。これは三の滝ですぐ上に二の滝がある。水量は少なく、滝の下は倒木で荒れている。登山道は滝の左側の鎖の付いた岩場を登って行く。
足元を見ると古い道標が落ちている。
二の滝
三の滝の上へ上がると二の滝がある。登山道は滝の手前を横切って右側から登って行く。
二の滝からの登りはロープを張ってあるが滑りやすいので注意が必要だ。
白糸の滝(一の滝、本滝)
二の滝の上へ上がって谷を遡ると左正面にのっぺりとした岩壁を数条の水が流れ落ちる滝が見えてくる。これが白糸の滝の本滝である一の滝だ。まさに立て板に水を流したようで、水量が少ないので滝壺は無い。
一の滝の所は二俣になっていて右側の谷の右岸から高巻いて行く。
一の滝の上の谷を辿る。
途中、右手に炭焼き窯の跡が見えていた。
小谷をふたつほど横切って行く。
最後に左側の斜面を登って尾根を越えると。。。
十字路
林の中の広い空間に出る。正面にはカーブミラーの後姿が見えている。ここは十字路になっていて左右へも踏み跡がある。
航空路監視レーダー専用道路
カーブミラーの方へ進むと舗装路へ出る。これは米の山峠から三郡山山頂まで登ってきている航空路監視レーダーの専用道路である。もちろん一般車は通行禁止だ。
道路を三郡山方面へ少し行ったところに九州自然歩道の道標があり、「米の山峠まで二八〇〇M」の表示がある。ちなみに、山頂近くの標識には6.8kmの表示がある。
道路側から見た十字路。左右の踏み跡の入口付近に小さな標識が取り付けてある。
三郡山側の標識。「旧道入口」の表記がある。ここから三郡山山頂まで尾根道が延びている。旧道は3つの区間に分かれていて途中で2回車道と出くわす。
反対側の標識。右隅に「竹の尾山」の表示がある。竹の尾山はここから東へ直線距離で約1km程の所にある標高540mの山である。
旧道を三郡山山頂へ向かって登って行く。
旧道は照葉樹林の尾根道から始まる。専用道路の存在を感じさせない思ったよりも素敵な道だ。
最初の区間の中間辺りで右へ尾根が分岐している。ここは左へ進む。
すぐにまた、今度は左へ尾根が分岐している。ここは道なりに尾根を乗り越えるように進む。
さすがに三郡山山頂から直接降っている尾根だけあって樹林帯の中をまっすぐに登って行く。
所々、露岩とヤブ椿が変化を与えてくれる。
前方の林が切れると最初の区間も終わりだ。
第一区間の終わりは車道が大きくカーブした所へ登りあげる。第二区間は正面の白い法面の上から始まる。
旧道(第一区間)への降り口。
ここはガードレールが切れていて小さな標識が取り付けてある。
法面の上からの展望。
遠景は大根地山。カーブミラーの左側辺りに旧道(第一区間)の降り口がある。
第二区間は法面の上から林の中へ入って行く。樹木の背丈は次第に低くなってきた。
林の中へ入るとすぐに右側の林が切れていて飯塚方面の展望が得られる。
飯塚方面の展望。
この日はちょっと靄がかかっていた。
眼下にはサンビレッジ茜の駐車場も見えている。一番左に私の愛車RAVちゃんも見えている。もし、こんなところで車上荒しなんか見てしまったら。。。
真中からパックリと割れた岩があった。
ヤブ椿がまだ綺麗に咲いていた。
第二区間の終わりも車道へ登りあげる。
ここはガードレールに切れ目が無い。標識は第一区間と同じようなものが取り付けてある。ここまでは国土地理院の地形図にも破線が載っている。
第三区間はやはり法面の上から始まる。この区間は地形図にも載っていないし、車道を歩いても大差ないが、展望が良いのでぜひ旧道を歩きたい。
法面への上がり口に標識が取り付けてある。
法面の上から見た所。
赤丸辺りに旧道(第二区間)の降り口がある。
第三区間は落葉樹の潅木の中を登って行く。
ピークには登山道の両側に露岩があり、右側の露岩は割と簡単に登ることが出来る。
露岩の上からは三郡山山頂が良く見える。この角度から山頂を見るのは始めてかもしれない。
北東側にはシロモジの向こうに竜王山が見えている。また、南東側には頭巾山から仏頂山へと連なる尾根がみえる。
第三区間の終わりは車道へ降り着く。山頂の南側にある電波塔から少し降った辺りで、車道の横には空き地がある。
三郡山側から振り替ええてみるとこんな感じだ。旧道入口はちょっと分かりにくいか。。。
久々の好天の下、気分良く三郡山山頂へ向かう。。今日は珍しく若い女性ハイカーが二人歩いていた。二人とも完璧な登山スタイルでばっちり決まっていた。
ドーム手前の分岐を右へ進み、突き当たりのゲートの右側からフェンスの横を通って山頂へ向かう。年をとる毎にここを歩くのがちょっと怖くなってきたようだ。
最後は狭い急坂を登って三郡山山頂へ到着だ。
今日は10数人の登山者が昼飯を食べながら休憩していた。三郡山も昔に比べて登山者が多くなってきた。
山頂から砥石山側へ降ってドームの北側で昼飯にした。山頂付近の樹林帯が新緑の季節を迎えるまでもう少しだ。林の向こうに見えるのは頭巾山。


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