柚須原から三郡山・仏頂山 → 写真レポート コース図 戻る

【日時】  2005年8月5日(金)
【天気】  晴れ
【コース】 駐車ポイント(8:00)→(9:16)登山口(林道終点)→(8:20)尾根コース分岐→(渓流コース)→(9:00)仏頂山分岐・奥の滝(9:10)→(9:22)頭巾山・天の泉/三郡山分岐(9:25)→(三郡山直行コース)→(10:05)専用道路(10:12)→(10:20)三郡山山頂(10:35)→(10:45)天の泉(10:50)→(天の泉コース)→(11:15)頭巾山/天の泉分岐→(11:37)頭巾山・天の泉/三郡山分岐→(11:47)仏頂山分岐→(11:53)段々小渕分岐→(12:05)尾根・谷コース分岐(12:10)→(尾根コース)→(12:35)長崎鼻(12:40)→(12:42)八葉展望台(昼食)(13:17)→(13:20)仏頂山(13:25)→(13:37)河原谷分岐→(谷コース)→(14:02)段々小渕分岐→(途中20分休憩)→(14:37)林道途中登山口(14:45)→(14:53)駐車ポイント

 三郡山へは何度も登ったが筑紫野側の柚須原コースからはまだ登ったことがない。柚須原からのコースは宝満川源流コースとも呼ばれていて、渓流沿いのコースで暑いこの時期に向いていそうだ。このコースは途中で三郡山方面、頭巾山方面、仏頂山方面に分かれているようだ。それぞれのコースがどこを通っているのかもはっきりしない。コース状況も分からないがとにかく出かけることにした。

 吉木公民館前で左折して県道65号線に入り、米ノ山峠方面へ向かう。柚須原のバス停を過ぎると左へ「県民総合射撃場」への道が分岐している。この道へ入り、射撃場を過ぎると左から登って来る細い道路に合流する。ここを右折してしばらく行くと右へ林道が分岐している。この林道が柚須原コースの入口だ。林道へは入らずに車道をそのまま直進して、橋を渡ったところの空き地に車を止める。橋の上流には大きな堰堤がある。


8:00 駐車ポイント出発。
 橋から車道を引き返して登山口へ向かう林道に入る。橋の近くから林道へ登る近道があるのだが、この時は気付かなかった。左に堰堤があるところで右へ林道が分岐しているが、ここは直進する。林道入口から5、6分で車止めのチェーンが在る。「伐採作業中入林・発砲禁止」と書いた赤い布がチェーンに下がっている・・・先へ進む。
右の斜面はヒノキの造林帯で間伐してある。林道入口から15分程で林道の終点に着く。ここが登山口である。

実は林道終点の少し手前で左の沢を横切って行くルートがあるのだが、この時は気付かなかった。このルートは仏頂山方面へ行くのに近いルートで、途中で三郡山方面へも分岐している。(三郡山方面への分岐には段々小渕経由の表示がしてある。)
林道を直進するコースは「末広の滝」、「段々小渕」などを通って三郡山、天の泉、頭巾山へ向かう。また、途中で仏頂山方面への分岐もある。


9:16 登山口(林道終点)
 林道終点から山道に入り5分程行くと、「仏頂山より宝満山に至る」と書いた大きな白い標識が立っている。この標識はこの後何ヶ所か設置してあったが、登山道には不似合いな程の大きさだ。この標識からするとこのコースはもともと仏頂山方面への登山コースなのだろう。この標識の他にも小さい標識が2枚付いていて、ここから右へ「尾根コース」が分岐していることが分かった。「尾根コース」は上部で再び「渓流コース」と合流する。今日は「渓流コース」を歩くことにする。

 「尾根コース分岐」からしばらく行くと、左側に滝が現れる。高さこそ無いが水量が多く、滝の下には広い滝壺が広がっている。滝壺はそれほど深くなさそうなので水遊びをするのによさそうだ。滝の右側を巻いて上に登ると、滑らかな岩の上を水が流れ、最後は細い急な流れとなって滝に落ちている。この滝から少し上に登った所には「末広の滝 宝満川源流渓谷名所」と書いた白い標識が木に掛かっていて、その右手に高さ3、4mの斜めに落ちる滝がある。この滝の右側にはロープが設置してあり、苔の生えた滑りやすい岩場を登る。この滝の上もナメ状の渓流になっている。この辺りがこのコースで一番綺麗なところだろう。少し行ったところにも小滝があり、滝壺には魚が泳いでいる。
やがて沢が二つに分れ、真ん中を登って行くと沢は再び合流し、すぐに右から「尾根コース」が合流する。

さらに2、3分進むと「宝満川源流渓谷名所 段々小渕」と書いた白い標識がかかっている。しかし、右手の沢を見てもピンとこない。豪雨の爪跡の岩がゴロゴロしているので、おそらくかつての景色は失われてしまったのだろう。

「段々小渕」の先に例の大きな白い標識が現れる。標識の矢印が右の沢のほうを向いているが、手書きで8m先を右に向かうとの表示が付け加えてある。ここは、手書きの表示に従う。すこし先で沢を渡り、すぐにまた、渡り返してやや北の方へ向きをかえると仏頂山への分岐がある。


9:00 仏頂山分岐。 9:10発。
 ここにも例の白い標識があり、矢印が左の斜面を指している。小さな標識には「三郡縦走路:難所タキ・河原谷・長崎バナへ」の表示がある。また、直進方向には、別の標識に「三郡山・頭巾山」の表示がある。右の沢の方へは「宝満川渓谷名所 奥の滝」の表示がある。とりあえず「奥の滝」を見に行く。沢を渡ってもうひとつ奥の沢に滝がある。それほど大きくはない。滝の上のほうを覗いてみたいが、我慢して先を急ぐ。

分岐まで引き返して三郡山方面へ向かう。やがて右の林へ入り、尾根を越えて進むと上が開けてくる。左手には流木で埋まった谷が見え、前方には崩壊地が見えてくる。この上で二俣になっているようだ。沢を渡り、崩壊地の下を横切って林へ入ると、右側の沢の左岸に標識がある。


9:22 頭巾山・天の泉/三郡山分岐。 9:25発。
 標識には直進が「三郡山」、左へ「頭巾山、天の泉」の表示がある。ここは、三郡山方面へ向かう。
やや傾斜が急になり、「ろの窯場跡」の表示のある窯の跡を過ぎると、やがて谷が狭まって滝になっているところで左岸の急斜面をロープで登る。沢から離れて10分ほど登ると尾根に出て、尾根通しに登って行くと車道へ出る。この車道は米ノ山峠から三郡山山頂へ向かう「福岡航空路監視レーダー専用道路」で一般車両は通行できない。道路の反対側には電波塔が建っている。道路を左へ向かうと10分弱で三郡山山頂に着く。


10:20 三郡山山頂。 10:35発。
 今日は時間が早いせいか登山者は一人も居ない。レーダーの関連施設では工事をしているようで作業員があちこちで働いている。山頂からの展望は、遠くの方は霞んでいるが、まあまあの景色だ。山頂の温度計は32℃を示している。渓流沿いを登ってきたからかあまり暑いとは感じなかった。それでもTシャツは汗でぐっしょりだ。陽を除ける場所も無いので、早々に山頂から引き返し「天の泉」を目指す。

10:45 天の泉。 10:50発。
 「天の泉」の水場は水量は少ないが何とか飲めるほどの水が出ていた。今日は水をたっぷり持参しているのでコップで2杯だけ飲んでから出発する。時間が早いので一旦降ってから、仏頂山方面のコースを登ってみることにした。

天の泉から谷沿いに降って行く。3、4分降った辺りで右の尾根へ踏み跡が付いているように見えたので行ってみると尾根の反対側に赤いテープが見える。(後日、このテープは頭巾山コースへの分岐だったことが分かった。)そちらへ降るのかと思って道を探すがそれらしき道は見当たらない。あきらめてもとの沢へ戻って沢沿いに降って行くと目印のテープが付いている。どうやらこの沢沿いに降っていいようだ。沢はどんどん左下へ遠ざかっていき、斜面をトラバースするように右へ周って行くと尾根の上に出る。ここから左へ尾根を降って行く。かなり急な尾根を3、4分降ると標識があり、右へ「柚須原」の表示がある。


11:15 頭巾山/天の泉分岐。
 尾根から右へ降ると小谷を渡ったところに窯の跡があり、窯跡の前に標識がある。谷沿いに右へ「頭巾山」、左へ「柚須原」の表示がある。ここは左の柚須原方面へ降る。しばらくして右の低い尾根を越えて、谷の左岸を降って行く。途中に倒木で荒れた所に白い標識が見えたので行ってみると「三の窯場跡 五ヶの庄の内三の庄」と書いてある。辺りは荒れてしまって窯場跡らしきものは確認できない。少し降って尾根を左へ周りこんだところにも窯跡があり、ここからまた、沢沿いに降って行くと沢を渡ったところに分岐の標識がある。


11:37 頭巾山・天の泉/三郡山分岐。
 ここは三郡山直行コースと頭巾山・天の泉コースの分岐で、今朝通ったところだ。分岐から今朝来た道を降って約10分で仏頂山への分岐(奥の滝入口)に着く。


11:47 仏頂山分岐(奥の滝入口)。
 仏頂山への道は南へ林の斜面を登って行き、尾根を越えて隣の谷に降る。尾根の上に標識があり「仏頂・宝満へこの下の谷を登る」と書いてある。降ったところにも標識があり、谷の下の方へ「柚須原」、谷の上の方へ「仏頂・宝満山」、今来た方へ「柚須原(段々小渕経由)」の表示がある。ここから谷の左岸を登って行く。辺りは杉の植林帯で、谷は岩が多く、水もあまり流れていない。沢の右岸に渡ると標識があり、右の方へ「河原谷分岐」の表示がある。仏頂山方面へは直進する。さらに進むと今度は例の大きな標識があり、矢印が左の方を指している。また、近くに別の標識も幾つかある。総合すると左が仏頂山方面への尾根道で、右が河原谷分岐方面への谷沿いの道のようだ。谷沿いの道のほうが比較的楽だと書いてある。谷沿いの道は帰りに降ることにして、登りは尾根道を行くことにする。

左へ斜面を登り尾根に出ると尾根通しに登って行く。岩が多くなってくると左へ巻き道が分かれていて、標識に「楽な道(お年寄り・子供道)」の表示がある。この道は上のほうで再び合流する。岩の多い尾根を直登する。中央に歯のような石が並んでいる大きな岩の横を過ぎると右側に崩壊地が見えてくる。普池の窟・金の水方面への道が左へ分岐すると縦走路へ飛び出す。出たところは「長崎鼻」から河原谷分岐側へ少し降ったところで左手には長崎鼻の岩場が見えている。


12:35 長崎鼻。 12:40発。
 そろそろ昼飯を食べる時間だが長崎鼻は縦走路が通っているので落ち着かない。仏頂山方面へ少し行ったところに「八葉の峰」と言うところがあり、その近くの縦走路から少し入ったところに展望の利く岩場(私は八葉展望台と呼んでいる。)があるので、そこで昼食休憩することにした。


12:42 八葉の峰展望岩。昼飯 13:17発。
 八葉の峰の展望岩で昼飯にする。ここは岩場の手前が林になっていて日陰がある。また、東側の展望が良いので休憩には持って来いだ。コンビニで買ったパンとおにぎりを食べながら、この後の行程を考える。時間はまだ充分にあるが、最近は突然天候が崩れて雷雨になることが多い。宝満山はやめにして、仏頂山まで往復してから河原谷分岐から谷を降ることにした。

13:20 仏頂山。 13:25発。
 八葉の峰から仏頂山までは5分弱で着く。山頂の祠の内の心蓮上人像は相変わらず石の像に変わったままだ。先の地震で祠が崩壊してから心蓮上人像はなくなってしまった。小さいが綺麗な上人像だったのに残念だ。

仏頂山から引き返して河原谷分岐へ向かう。途中、長崎鼻の降りで10数名の高年の団体とすれ違う。昭和の森から登って来たのだろうか、団体が行き過ぎるまで待ってから河原谷分岐へ降る。今まで縦走路は何度か歩いたが、河原谷分岐から柚須原へ降る道があるのには気付かなかった。多分標識も無かったはずだ。


13:37 河原谷分岐。
 河原谷分岐の少し手前に、右斜め後へ降る道がついている。標識等は無いが木の幹に赤いペンキの跡がある。これが柚須原へ降る道である。林の中の道を進むとすぐに正面に崩壊した谷が右から左へ降っているのが見える。おそらく登るときに右側に見えていた崩壊地であろう。道は左へ折れて崩壊した谷の左岸沿いに降って行く。ロープが張ってある急坂を過ぎ、さらに降って行くと、河原谷分岐から10分ほど降ったところに水場の表示がある。かつては綺麗な水場があったのだろうが、今は崩壊したガレの間を水が流れているだけである。

さらに降って行くといつの間にか杉林の道を歩いていて、分岐の標識が見えてきた。しかし、ここは「段々小渕」への分岐である。手前に長崎鼻へ登る尾根道との分岐があったはずなのに気付かなかった。おそらく谷が荒れているので分岐を通らずに別のところを歩いてきたようだ。なんだか気持ちがすっきりしないが戻って確かめる気にもならず、そのまま谷を降って行く。杉林の中の道を降って行くと滑らかな岩の上を渡るところがある。岩の上を水が流れていて気持ちがよさそうなので、ここで休憩して汗を拭くことにした。

14:07 ナメ滝。休憩。 14:26発。
 ナメ滝から10分ほど降り、白い杭があるところで左の沢に出る。沢の向こうには間伐した植林帯があり、その下は林道が通っているようだ。沢の対岸に木で作ったハシゴがあり、林道へ登れるようになっている。

14:37 沢。林道。 14:45発。
 林道へ上がってから左のほうへ行ってみるとすぐに林道終点である。この林道は今朝通った林道であるが、ここに沢へ降る道があることには気付かなかった。林道を降ると途中で右下の車道へ下る踏みわけが付いている。今朝は気付かなかったが、車を止めている橋への近道である。


14:53 無事下山。
 橋の側の川で体を拭き、シャツを着替えてかえる準備をしていると車が一台やってきて子供が川で泳ぎだした。橋の上流には堰堤があり、堰堤の下から道路沿の水路に水を流すために、浅い堰が作られていて水遊びをするのにちょうど良い深さになっているようだ。しかし、堰堤の下の水はなんだか変なにおいがする。もう少し上流で遊んだ方がよさそうだが。。。
車のエンジンを掛けるとアブが群がってくる。いつもそうだが、エンジンを掛けると寄ってくるのは何でだろう。。。
アブを払って、車の中に居ないのを確認してから早々に退散する。


(感想)
 柚須原コースを登るのは初めてだったが、渓流沿いのいいコースであった。上流は豪雨の影響で崩壊しているが、「末広の滝」辺りは綺麗な渓流が残っている。滝はそれほど大きくないので水遊びをするのにちょうど良い。
このコースは分岐が多く、長崎鼻から三郡山の専用道路までの間に6箇所の出口(長崎鼻、河原谷分岐、頭巾山入口付近、シデ林の案内板付近、天の泉、専用道路)がある。これらを組み合わせれば周回コースが何通りか出来そうだ。
今回は「三郡山直行コース」、「天の泉コース」、「仏頂山尾根コース」、「仏頂山谷コース」を歩いた。後は「頭巾山コース」が残っているので近いうちに歩いてみようと思う。



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