ほっつき歩記放浪記 (犬鳴山系) こもの峠
司書口コースの惨状
(2010年3月5日)

登山口(司書口)
犬鳴ダムのダム湖(司書の湖)の奥にある司書橋から北へ延びている林道の終点に登山口がある。ここは犬鳴川の起点でもある。
登山口からすぐに左の人工林の中へ道が分岐しているが、これは番兵跡の少し南側へ向かう道である。この道を登りあげたところには水道のパイプで作ったT字型の標識が立っている。
こもの峠へ向かう登山道は林道をそのまま進み、崩れた沢を渡ってすぐに左へ向かっている。林道はそのまま林の中へ続いているので間違わないように注意が必要である。分岐には標識が立っている。
登山口付近にはダム建設時にダムに沈む墓を集めた場所がある。
登山道をしばらく進むと左側に堰堤が見えてくる。。この辺りはまだ登山道も綺麗で歩きやすい。
所々細い倒木が道にかかっているが、まだ問題ない。
次第に杉の倒木が増えてきた。左手の木の幹に黄色い標識が取り付けてあるのが見える。
仮設中央コース分岐
どうやら、ここが仮設中央コースの入り口らしいコースは左の沢を渡って尾根に取り付くようだ。
仮設コースの分岐を見送って本コースを先へ進む。倒木は登山道へかかりちょっと煩くなってきた。
きくらげ。
いよいよ倒木が行く手を阻みだした。
梅であろうか、白い花が咲いている。
沢の上にも倒木が横たわっている。
いよいよ、大変なことになってきた。壊れた木琴の様に倒木が並んでいる。
幹が裂けてグニャグニャになっている。ここで何が起こったのだろうと思ってしまう。
まるで竹やぶのように木が倒れている。よく見るとどれも細い木だ。
犬鳴川源流の碑
杉の倒木の隙間に源流の碑が何とか残っていた。
谷底にルートをとると、上に倒木が覆いかぶさってくる。
この標柱がある辺りは右から谷が合流していてそちら側へも登山道が分岐していたのだが、とても歩けそうもない。
こんな景色にちょっと慰められる。
谷の上部に近づいて来た。この辺りから左の斜面へ登っていくはずだが。。。
踏み跡も定かでない斜面を登って行くと。。。
なんとか、明瞭な踏み跡に出た。
こもの峠
ようやくこもの峠に着いた。一安心である。しかし、西山へ立ち寄る気力はすでに失せていた。
こもの峠にも仮設コース案内の標識が設置してある。
西山をパスして、反対側へ向かう。すぐに右へイノニタコースが分岐しているが標識は無く、赤テープが何本か巻いてあるだけになっている。
急坂を登り終えて少し進むと、縦走路でよく見られるコンクリート製の標識がある。
最初のピークではこの標識の近くから北へ登山道が分岐している。これは尾根を降ってイノニタコースに合流後、清滝へ向かうコースである。
仮設中央コース分岐
一旦降って、次に登り上げたピークにある。分岐には青い標識が取り付けてある。近くには高圧線の標柱も立っている。
南の尾根を明瞭な踏み跡が降っている。
人工林と自然林が入り混じったコースで、所々平坦な箇所もある。
途中で高圧線の送電鉄塔に出くわす。
鉄塔から東の景色
真中辺の尾根の上に最近できたばかりの大きな鉄塔が見える。
鉄塔から西の景色
送電線は鹿見岐れ近くの鉄塔へと続いている。
鉄塔の横から左(東)へ作業用の道が降っている。これを降ると、たぶん、倒木の海へ降りてしまうので、こちらへは降りないように注意しよう。
仮設コースは鉄塔の右下から自然林の中へ降っている。
自然林の中を明瞭な踏み跡が続く。
コース上にはピンクのリボンがついている。
最後の平坦な尾根を進んで杉林に入ると、この標識の所から急激な下りが始まる。
杉林の急坂にはロープが張ってある。
急坂を降り終えると細い木が倒れた谷底が見えてくる。
沢を渡って対岸へ上がると、登るときに見送った仮設中央コースの分岐に着く。
平坦な道を登山口へと向かう。途中で、左斜面へ踏み跡がついているが、これは墓地へ向かう道である。
歩いている間中ヘリコプターの音が聞こえていたが、なにやらぶら提げて猫峠付近と御別館跡辺りを何度も往復している。おそらく送電鉄塔工事のヘリであろう。

今日は様子を見るために無理やり従来のコースを登ってみたが、途中で止めておけばよかったと後悔するほどの惨状であった。倒木の中には、細い木がグニャグニャに曲がっているのが多く見られた。林業のことはよく分からないが、間伐が行われていないのが原因ではないだろうかと思う。このコースが再び歩けるようになるのがいつになるのか、まったく見当もつかない。

仮設コースは谷から尾根へ上がるまでの急坂が結構大変そうだが、それ以外は快適なコースであった。

言えることは、
間違っても従来のコースを歩いてはいけない!
ということだ。


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