ほっつき歩記山記録 (九州脊梁山地)No.2 | 高岳・国見岳 |
椎矢峠から国見岳往復 |
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(注)この鳥瞰図は「国土地理院のウォッちずで提供されている2万5千分の1地形図」を使用してカシミール3Dで作成したものです。 | |||||||||
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● | 椎矢峠から高岳へ 写真 | ||||||||
三方山南登山口の広場からスズタケの間の林道を椎矢峠へ向かう。スズタケの露を考慮して上下とも雨具を着用する。買ったばかりのゴアテックスの雨具だ。 椎矢峠に差し掛かると東の方、扇山の山の端が黄金色に染まっている。今日の日の出は7:00頃である。高岳へ急ぐ。 ガイドブックなどでは涸谷の入口から取り付くように紹介されているが、その先の小谷に立派な登山口の標柱が立っている。取り付いてすぐに右の尾根を涸谷の方へ回り込み、涸れ谷の右岸上部を登って稜線へと出る。木の間越しに朝日が登るのが見える。 山頂付近は広々とした樹林帯で、その奥のスズタケを抜けたところに高岳の山頂の表示があった。 行くときは気にしなかったが、ここには三角点がない。三角点はここの少し手前を東側に入ったところにある。また、国見岳方面から来ると下山路が分かりづらいので注意を要する。山頂からは木の間越しにこれから向かう国見岳の三角形のピークを見ることができる。 |
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● | 高岳から山池湿原へ 写真 | ||||||||
高岳から一旦下り、起伏の少ない道を南へ向かう。登山道のスズタケは刈ってあり、足元で枯れた竹がカラッコロッと気持ちのいい音をたてる。しかし、刈った痕のスズタケの茎が靴底にグサグサと刺さってくる。日陰は霜で白くなっていた。 P1543は東を巻き気味に登って行く。P1543を降りきった鞍部は明るい尾根になっており休憩ポイントである。「えらい、だれたごたるが こかー、場がええからちっとよこうていかんですか。こっから、50分ぐりゃー行たとけー展望岩があるばい。」と熊本弁で書かれた標識がある。とりあえず展望岩まで歩くことにする。 葉を落とした木々の間からは、左手に霧立越しの山々、行く手に国見岳が見える。P1509を降った辺りで登山道脇の切り株の中に動物の頭蓋骨が置いてあった。ちょっとしたオブジェである。P1575は北側を巻いて行くが、登りにかかる辺りの東側斜面は荒れ果てた人工林が迫っていてちょっと興ざめである。 P1509の北側にさっき案内があった展望岩と思われるところがあったので、休憩して写真を取った。そんなに展望が良くないなと思っていたら、本当の展望岩はもう少し先にあって、こちらはちゃんと案内の表示があった。左から天主山、高岳、三方山、向坂山から扇山までの霧立越の山々が一望である。ここで休憩すればよかったと後悔しながら先を急ぐ。 P1575の北面を回り込んだ辺りに「山池」湿原がある。小さな池がある広々とした場所であるが、湿原と言っていいのかどうか・・・。 周りを尾根で囲まれた広々したくぼ地で雰囲気は良い。休憩にはもってこいの場所だ。 今の季節は、一面、苔と枯葉で埋め尽くされているが、花の季節はどうであろうか。 池の水は凍っていた。ここから南東の方向へ門割林道への道が分岐している。20分ぐらいで林道へ降りれるようだ。 いよいよ脊梁山地の雰囲気が濃厚になってきた。ブナの巨木も見られ、キノコも生えている。 |
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● | 山池湿原から国見岳へ 写真 | ||||||||
山池湿原を過ぎるとやがて国見岳への登りが始まる。明るい尾根道を気分良く歩いて行くと、右手から杉ノ木谷ルートが合流する。ここからは広い尾根のあちこちに巨木が立ち並び、私が一番好きな景色のひとつである。 山頂まで500mの表示をみて、東へ延びる尾根の出会いに長谷登山道の分岐がある。林道まで50分の表示がある。また、ここから少し行くと登山道の左に水場があり、「力水」と書いた看板が立っている。この辺りにはテントが張れそうなスペースもある。山頂まで300mの表示がある。もう少しだ。 シャクナゲの群落が現れるとやがて広河原正面登山道と合流する。山頂の祠を望む地点で写真を撮っていると、男二人、女一人の中高年のパーティーが登ってきた。杉ノ木谷ルートから登って来たそうである。格好からして山慣れているようだ。 国見岳はいつ来ても良い。山頂の雰囲気も、山頂からの展望も、途中の自然もさすが九州脊梁山地の盟主である。今日は山頂の祠をパノラマで撮影してみた。少しは山頂の雰囲気が伝わるであろうか。 今日は「山池」湿原で昼飯を食おうと思っているので、山頂で30分ほど写真を撮ってそそくさと下山する。 |
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● | 下山 写真 | ||||||||
山池湿原で昼飯にする。焼いた食パンにジャムをつけたのとココアを入れた。朝凍っていた池の水は融けて水面に木立を映していた。何時までものんびりしていたい雰囲気だが、陽が短い季節である。1時間ほどで出発する。 展望岩、「よこうていかんですか・・」広場と過ぎ、高岳に着く。高岳山頂からの下山路に迷っているとき、東にテープが見えたので行ってみるとなんと三角点がある。ここが地図上の山頂であった。あぶないあぶない・・。山の神様がわざと迷わせたのかもしれない。下山路は北側についていた。高岳登山口に降りついたときは午後4時半をまわっていた。東のほうに扇山が夕日に黄色く染まっていた。 |
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● | その他 | ||||||||
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