ほっつき歩記山記録 (九州脊梁山地)No.8 白鳥山・銚子笠
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登山日 : 2004年4月10日
コース : ウエノウチ谷御池登山口→御池→白鳥山→銚子笠→白鳥山→御池→ウエノウチ谷御池登山口
登山口 : ウエノウチ谷御池登山口
 椎葉〜五家荘線がニガコウベ谷の一番深いところで谷を渡るところにある。御池登山口の標識と治山事業の案内板がある。

所要時間: 約6時間(休憩は含まず。)

(注)この鳥瞰図は「国土地理院のウォッちずで提供されている2万5千分の1地形図」を使用してカシミール3Dで作成したものです。

ウエノウチ谷御池登山口へ  写真
 昨日は椎葉〜五家荘線の旧烏帽子岳登山口付近で車中泊した。朝から峰越峠までトイレに行ったとき、高年の夫婦が市房山へ行く道順を尋ねてきた。何でも、昨日、国見岳に登って、下山時に道を間違えて夜の9時頃下山し、地元の消防隊が騒いでいたそうである。静岡から来たそうで、今日は市房山に登るそうである。なんとも元気な爺さんであった。
道路脇から朝焼けの山々を撮影して登山口に向かう。

 今日はウエノウチ谷の御池登山口から白鳥山へ登り、銚子笠まで往復する。一昨日は時雨岳から白鳥山の間で道を間違えて大変だったので、今日は気合を入れて出発する。

 登山口は椎葉〜五家荘線が谷へ一番深く入り込んだところにあり、樅木側へ少し行ったところに2、3台駐車できる場所がある。登山口には「御池登山口」の標識と治山事業の大きな案内板があり、谷の入口には堰堤が作られている。


ウエノウチ谷御池登山口から白鳥山へ     写真
 登山道は谷の左岸から始まり、苔むした岩や倒木の間を進む。入口辺りは水は流れていないが、上っていくに従って水が流れ始める。苔むした岩の間を流れる水はとてもきれいである。右へ谷を分けてしばらく行くと、上流の岩の上に何か光るものがある。近づいてみると、なんと、動物の頭蓋骨である。誰かが岩の上に置いたのであろう。近くには他の骨も散らばっていた。多分鹿であろうか。

 沢は次第に狭くなりやがて平地を流れる小川のようになった。周りには笹が茂っている。谷の終点からすぐのところにウケドノ谷分岐がある。右へ行くとアスナロのある御池で、直進が白鳥山山頂方面である。途中、石灰岩群の空池を通り、平家住居跡を過ぎ、山頂へ向かう広い尾根を登って行く。ウケドノ谷方面への分岐を過ぎてさらに10分ほど登って行くと白鳥山山頂に着く。


白鳥山から銚子笠へ   写真
 山頂で写真を撮って、早々に銚子笠へ向かう。登山者は誰もいない。水上越分岐を過ぎ、展望岩場で写真を撮り、さらに時雨岳への分岐を過ぎると急坂を降って行く。この急坂は一昨日、時雨岳からの周回時に登ってきた道である。スズタケを刈った跡と、テープを頼りに降っていく。途中で左に一昨日迷い込んだ谷が見えたが、どこから出てきたのかは確認できなかった。

 P1468の手前の鞍部を過ぎると傾斜は緩やかになり、スズタケの中の道が続く。行く手に山肌の一部が笹で覆われた所が見える。伐採地跡らしい。北面からは一昨日迷った辺りの谷の上部に白鳥山が見える。

 伐採地跡からしばらくは明るい笹野尾根を通っていく。西側には白鳥山から七辺めぐりへと続く稜線と、その向こうに七辺めぐりと山犬切が見える。また、左のほうには高塚山も覗いている。北東には一昨日迷った尾根とその向こうに時雨岳が見えている。明るい尾根道が続き、やがて西側へまわり込むと広いブナ林へ入る。ここから登山道は銚子笠の山頂から北へ伸びる尾根に向けて急登となる。約10分ほど登ると平坦な自然林の尾根に出る。平坦な尾根を南へ進み2段階の登りで明るい銚子笠の山頂に着く。

 銚子笠山頂は明るい草つきの鈍頂で北へ長い平坦な尾根が延び、南西へなだらかな尾根が、また、南東へ少し急な尾根が降っている。また、北西側は開けていて山犬切方面の展望が得られる。東と南西側へテープが降っている。山頂でのんびりしていると男性が一人登ってきた。熊本の人で何でも銚子笠で熊本100名山達成だそうだ。S25年生まれだそうで私より6つも年上なのに元気で引き締まった体をしていた。くつろぐことも無く簡単な昼食を取って早々に引き上げていった。
天気がいいので銚子笠の山頂で思いっきりくつろいで帰途につく。


銚子笠から白鳥山、登山口へ   写真
 帰りは白鳥山山頂からカラ谷側へ降り、ウケドノ谷分岐から左へウケドノ谷方面へ向かうと、途中で右へウエノウチ谷へ向かう分岐がある。この道は直接アスナロの御池へ降る道で、アスナロの御池からカラ谷方面へ少し行くとウエノウチ谷への分岐がある。ウエノウチ谷を降り、午後4時半ごろ登山口に着いた。

 今日のコースはウエノウチ谷から御池までの谷が苔むしていい雰囲気であった。白鳥山から銚子笠への登山道はスズタケが刈ってあり思った以上に歩きやすかった。


その他
  • 白鳥山から銚子笠の間の情報がなく、不安であったが、スズタケはきれいに刈られてあり、歩きやすかった。また、途中迷いやすいところもなく、安心して歩ける。わずかに銚子笠山頂の北西で広いブナ林から尾根へ上がるところが道を見極めて登る必要がある。
  • 所要時間は休憩時間を除いた実質歩行時間であるが、「年齢48歳、最近膝の調子が悪く、登りも降りも大して時間が変わらないような状況」なので参考程度にしていただきたい。
  • 椎葉や五家荘の道は狭くてカーブが多いので安全運転を心がけてほしい。ライトの点灯は常識である!!

    最後にこのコースのスズタケを刈り、整備してくださった方々に感謝!!
白鳥山周辺
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