ほっつき歩記山記録 (九州脊梁山地)No.7 時雨岳・白鳥山
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登山日 : 2004年4月8日
コース : 御池休憩広場→時雨岳登山口→時雨岳→白鳥山→御池→御池休憩広場
登山口 : 御池休憩広場
 椎葉〜五家荘線の峰越峠から椎葉側へ約3K降ったところに御池休憩広場がある。ここからさらに1K程椎葉側へ降ると時雨岳登山口がある。


所要時間: 約6時間20分(休憩は含まず。途中で道を間違えて本来のコースを歩いていない。)

(注)この鳥瞰図は「国土地理院のウォッちずで提供されている2万5千分の1地形図」を使用してカシミール3Dで作成したものです。

御池休憩広場から時雨岳登山口  写真
 今日は御池休憩広場から時雨岳、白鳥山を周回する。御池休憩広場の駐車場から車道を歩いて時雨岳登山口まで行く。時雨岳登山口は椎葉側へ1kほど降ったところにあり、赤いリボンと「登山口」と書かれた小さな白いプレートが谷の入口の木の枝に下がっているだけで正式な標識は無い。登山口のすぐ側には林道の入口がある。


時雨岳登山口から時雨岳へ     写真
 登山口からしばらくは荒れていてちょっと不安になるが、やがて、人工林に挟まれた広い斜面をひたすら登ることになる。斜面の左端は涸れ沢になっており、ここが谷であることが分かる。枯葉の間でバイケイソウの葉が開きかけている。鮮やかな黄緑色だ。ただ、ひたすら斜面を登って行くと登山口から約1時間で時雨岳山頂に着く。

 時雨岳山頂は斜面の左上部にあり、南西方向に広い平坦な尾根が伸びている。また、東側にも緩やかな広い尾根が降っている。山頂は木が生えていて展望が利かないが、山頂のすぐ南側の斜面に開けた場所があり、遠く市房山が見える。


時雨岳から白鳥山へ   写真
 白鳥山へは南西へ伸びる広い尾根を行く。展望は良く、西から北にかけて、白鳥山から烏帽子岳、五勇山へと続く山並みが一望できる。尾根から降りるとP1511の北側をトラバースするようになる。やがてスズタケの中の道になり、ブナの木を過ぎると、少し開けたところから稜線へ道が付いている。赤いテープも見えるのでそちらへ登って行く。道は尾根の南側をトラバースして行く。岩があったり倒木があったりで荒れているが、テープは付いている。

 ほとんど道の無い急斜面を登ったところでほぼ水平に横切る道に出た。ここで左に進んだのが今回の間違いだったのかもしれない。後で写真を見てみると赤いテープが右のほうについている。このときは右へ行くと来た方向へ戻ってしまうと思い込んでいたので、左へ進んだ。道はしっかりしており水平にトラバースしていく。やがて南へ伸びる尾根に出たところで倒木があり、その先は笹薮で道がなくなっている。かすかに昔踏み跡だったらしい痕跡が残っているので強引に突破することにした。これが大変なことになってしまった。笹を掻き分け進んでいるうちに突然目がかすんだ。メガネを落としたのだ。何時だ、どの辺りでだと考える。多分、この近くだろうと思い探すが見つからない。さっきの倒木まで2往復したが見つからない。あきらめようかと思い、近くをもう一度だけ探すとなんとすぐ足元の竹藪の中に落ちていた。神様に感謝である。が、疲れた。

 さらに前進を試みるが白鳥山までかなりある。左下の谷に枯れ草の道のようなところが見えていたので、今度は強引に谷へ向かって降りる。谷を突っ切って白鳥山から銚子笠へ伸びる稜線へ出れば登山道があるはずだ。何とか谷に下りるとそこは草つきの広い谷で、隅っこを沢が流れている。鹿がいたがびっくりして逃げていった。南には銚子笠が見える。この谷をさかのぼるか、横切って銚子笠登山道を探すか、考えながら休憩した。

 結局、最初の予定通り銚子笠の登山道に出ることにした。谷を横切り、再び、スズタケの中に入っていく。スズタケを掻き分け、尾根を越えて何とか登山道に出ることができた。急坂を上ること約15分で尾根上に出た。すぐ先に銚子笠と時雨岳の分岐がある。時雨岳への道は尾根の北面を通っているようだ。ここで昼食にする。

 昼食を済ませて白鳥山へ向かう。5,6分行くと岩場があり、南の展望が良い。岩場を後にしてしばらくで水上越の分岐がある。この分岐は北西へ向かうテープの付いた道と、南へスズタケを刈った道があり分かりづらいが、どちらも先で合流する。水上越から道なりに来ると南の道に入ってくるので、こちらの方が分かりやすいかもしれない。

 水上越分岐を過ぎるとすぐに白鳥山山頂である。白鳥山山頂は林の中の狭い山頂で展望は無い。山頂からは北西へウケドノ谷方面、北北東へカラ谷方面、南東へ水上越・銚子笠・時雨岳方面への登山道が降っている。また、山頂の北側斜面を横切ってウケドノ谷方面とカラ谷方面を結ぶ道があり、この道の途中から御池への道とウエノウチ谷への道が分岐している。とにかく白鳥山の北側は御池への道が入り組んでいて分岐が多いので迷子にならないように注意が必要である。


御池を散策して御池休憩広場へ   写真
 今日はウケドノ谷方面へ降り、鞍部の分岐からカラ谷方面へ周って御池巡りをしてからカラ谷へ降ることにした。

 まず、分岐のあるP1581との鞍部へ降っていく。広くて気持ちのいい尾根だ。途中には平家の刀などが隠されていたと伝えられる洞窟がある。洞窟から少し降るとウケドノ谷とカラ谷・ウエノウチ谷の分岐がある。ここを右へ進むと左下にテープが見える。降ってみると広々とした平坦な場所で、西側に溝状のくぼみがあって石灰岩が露出している。ここから東の御池方面へ向かう。右から道が合流し北へ向かうとすぐにアスナロの木がある湿地帯に出る。湿地帯から小川のような道を行くとすぐにウエノウチ谷への分岐がある。ここは白鳥山山頂方面へ向かう。スズタケの間を行くと左にまた湿地帯が現れる。湿地帯の東の端をちょっと北へ向かい東へ折れていくとやがて石灰岩群のある空池が現れる。石灰岩が立ち並んだ光景はすばらしいものがある。この石灰岩群の東の端には小さな穴があり、よく見ると穴の縁の植物の葉が揺れている。風穴である。このときは生ぬるい風が吹きでていた。

 ここから、峰越峠へのルートが無いかと思い、30分ほど笹の中をうろついたが見つける事はできなかった。あきらめて、平家住居跡を通ってカラ谷へと降ることにした。カラ谷へは杉の人工林の中を降り、谷にぶつかると谷沿いに降って行く。途中に水場があり、ここから下の登山口までホースが引かれているが水は流れていない。急な降りをうんざりしながら降りて、御池登山口のある駐車場に着いた。


 今日は迷子になったり、メガネを落としたりでちょっと疲れた。しかし、白鳥山の南の谷は気持ちのいい場所で、何とかここへ降りる道筋を確定させたいなと思った。時雨岳から白鳥山への本来のルートはそのうち確認する必要がある。
また、白鳥山と峰越峠との間も今後の課題として残った。


その他
  • 今回は、椎葉〜五家荘線の峰越峠から椎葉側へ3K程下った所にある御池休憩広場で車中泊した。ここは、御池、白鳥山への登山口になっていて、東屋があり、駐車場も設けられている。また、簡易トイレも設置されている。ただ、登山口に水場が作られているのだが、残念なことに水は出ていない。この水場へは御池へ登る途中にある水場から延々とホースがくだってきているが、上の水場が壊れていて水が溜まらないようだ。
    また、ここからさらに1K程椎葉側へ降った所に時雨岳の登山口がある。時雨岳、白鳥山を周回するのにも便利である。
  • 所要時間は休憩時間を除いた実質歩行時間であるが、「年齢48歳、最近膝の調子が悪く、登りも降りも大して時間が変わらないような状況」なので参考程度にしていただきたい。特に時雨岳から白鳥山の間は途中で道を間違えたらしく本来のコースでないところを歩いているので、参考にならないと思う。
  • 椎葉や五家荘の道は狭くてカーブが多いので安全運転を心がけてほしい。ライトの点灯は常識である!!
白鳥山山頂周辺
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