ほっつき歩記山記録 (九州脊梁山地)No.9 | 水上越・白鳥山 |
水上越から白鳥山往復 |
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(注)この鳥瞰図は「国土地理院のウォッちずで提供されている2万5千分の1地形図」を使用してカシミール3Dで作成したものです。 | |||||||||
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● | 登山口から分岐まで 写真 | ||||||||
登山口辺りの沢は涸れており倒木が多いが、上流に行くに従って水が流れ、広い穏やかな谷になる。地図上の道は、広い谷の二俣で東の谷に向かっているが、現在は南の谷に道が付いている。この二俣の辺りは広々としていて気持ちのいい場所だ。この日は、木々の間にバイケイソウの若葉がきれいであった。 南の涸れた谷を詰めて行くと水上越分岐の標識がある広い場所にでる。 |
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● | 水上越分岐辺り 写真 | ||||||||
水上越分岐の標識がある辺りは広くて、近くにはドリーネが多い。西側にある一番大きなドリーネには水が溜まっており、畔には残雪が少し残っていた。 標識は2本立っており、1本は東へ「水上越」、もう1本は西へ「上福根・水上越」、北へ「林道」の表示がある。最初、どちらの標識も地図上の「水上越」を指しているのだと思っていたのだが、実は地図上の「水上越」から西へ約500mの地点に「水上越」の標識が立っている。どうやら、2本の標識はこの新しい「水上越」を指しているようだ。 |
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● | 分岐から水上越へ 写真 | ||||||||
分岐から「水上越」へは、谷と稜線が迫ったところを選んで稜線へ上がれば、後は稜線沿いに行くことができる。まず、地図上の「水上越」へは分岐から東へ向かい、すぐに南の稜線へ向かう。良く見るとドリーネの間に赤いテープが見えるので目安にすると良い。次に、新しい(?)「水上越」へは、西の谷沿いにテープが付いているのでこれに従って進むが、この谷を最後まで詰めて行くと七辺めぐりから南東へ延びる尾根に出るので、また、東へ戻ってこなければならず、遠回りになる。谷の中間辺りで稜線までの距離が狭くなだらかになったところから稜線へ上がり、「水上越」へ出ると良い。良く見ると木の間にテープが見えている。ただ、谷を最後まで詰めて尾根に上がった辺りには大絶壁を持つ岩峰があり、これも見逃したくないところだ。 この日は分岐から西の谷を詰め、七辺めぐりから南東へ延びる尾根が球磨川源流帯へ落ち込む辺りに出て、稜線上を東へ向かった。この時は気付かなかったが、この尾根の突端に岩峰があり、南側は絶壁になっている。岩峰の上まで登ることができるが、落ちれば一貫の終わりなので充分に注意が必要である。また、岩峰のすぐ東側に岩場があり、絶壁を眺めることができる。この、岩峰は登山道から少しそれており、スズタケに隠れてよく見えない。登山道からちょっとそれて、是非立ち寄ってみてほしい。 稜線は石灰岩が露出しているところや、倒木が横たわっているところがあるが特に歩きにくいとは感じなかった。稜線の北側はなだらかだが、南側は切り立っていて球磨川源流帯へと落ち込んでいる。ところどころに展望の良い岩場もあり、南側の展望が得られる。特に南西方向の高塚山が目立っている。 新しい(?)「水上越」は尾根上にあり、木の標識が立っている。南へ赤いテープが付いている。おそらく球磨川源流へ降る道であろう。地図上の「水上越」は鞍部にあり、ドリーネがある。ここには標識はないが、「現在地点水上越です」と書かれた青いプレートが木の幹に挟んであった。ドリーネの縁を通って南へテープが付いている。ここからも球磨川源流へ降れるようだ。白鳥山へはドリーネの南側を回りこんで東へ向かうとよい。 |
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● | 水上越から白鳥山 写真 | ||||||||
「水上越」を過ぎると広い緩やかな尾根上を南へ向かう。広くていつまでも南へ向かうので少し不安になるが、尾根の高いところを突端の近くまで進んでよい。登山道は尾根の突端の少し手前で東へ折れ、露岩の目立つ明るい尾根道となる。この後、P1514へ向けて自然林の中を登って行くが、P1514の山頂辺りは道が分かりづらいので注意を要する。基本的にはスズタケを刈った後を進むが、スズタケが生えていない広い場所に差し掛かると道が分かりづらい。また、P1514の東側で南南東へスズタケを刈った後が分岐しているのでこちらへ入り込まないように注意する。実は帰りに何気なく歩いていたら、いつの間にかこの道に入り込みかなり進んでしまった。この道は、少し登った後、南東へ降って行き、5,6分降ったところでスズタケに阻まれていた。木に白いリボンがつけてある。 白鳥山への道は北東へ降っているので地図を確認しながら進む。 P1514から尾根の北側を巻くように降り、再び稜線に戻る。この辺りの登山道脇にはドリーネがあり、広い尾根の道が続く。スズタケを刈った跡は尾根上を進み、途中で消えてしまった。ここも木に白いリボンがつけてある。行き止まりの印であろうか。。。。 しかし、途中で分岐は無かったはずだ。見逃したのか??? とにかく、尾根上を進んでいくと左からきたスズタケの刈った跡に飛び出した。帰りは当然この道を取るが、またまた道を見失ってしまった。スズタケを刈った跡が水上越側からと白鳥山側からで繋がっていないのではと思ってしまうが、調べる余裕は無い。 P1476の辺りはドリーネがいくつかあり、ひとつは水が溜まっていた。また、P1476から降った辺り(地図で道が越えている辺り)で西へスズタケを刈ったばかりの道が分岐していた。白鳥山への登りにかかる手前に「ヨコサイ谷」への分岐がある。「ヨコサイ谷」分岐から急坂を登り、P1588と白鳥山山頂を結ぶ尾根に出るが、ここの登りは、急坂が終わった辺りで南へ少しくだり気味に進み、再び尾根に向かって登って行く。白いリボンがつけてあるので良く見極めて歩く必要がある。特に帰りは注意だ。 P1588から白鳥山山頂山頂へと続く尾根は平坦で、山頂に近づくに従って広々とした林になってくる。登山道にも赤いテープや白いリボンが目立ってくる。スズタケの間の道を抜けると銚子笠への分岐に着く。この分岐を右(南東)へ行くと銚子笠、時雨岳へ向かう。左(北西)へ行くと2,3分で白鳥山山頂である。ここの分岐であるが、「水上越」方面へ行くとき、スズタケを刈った跡は南へ向かっているが入口には何の目印もついていない。また、北西方向へ赤いテープがついているので普通そちらへ向かってしまいそうだ。どちらでも行けないことはないが、スズタケを刈った跡のほうが分かりやすいかも知れない。実際、登って来た時は何の意識もせずにスズタケを刈った跡の道から分岐へ出た。 |
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● | 白鳥山山頂付近 写真 | ||||||||
白鳥山山頂は狭く、樹林に囲まれていて展望はない。南西側に三角点と山頂標識があり、北東側には八代営林署の「国有林」の白い看板が立っている。その右下に「カラ谷」の標識があり、北東へ道が降っている。また、左下には「ウケドノ谷⇔水上越」の標識があり、北西へウケドノ谷への道が、南東へ水上越、銚子笠、時雨岳方面への道(今日登ってきた道)が降っている。 白鳥山山頂の北側には「御池」と呼ばれる平家の落人伝説にまつわる場所がある。この辺りにはいくつかの湿地帯と石灰岩群のあるドリーネがある。石灰岩群の右端には小さな岩穴があり、良く見ると穴の口の植物の葉が揺れている。この穴は風穴になっており、中から風が吹いている。この季節はちょっと生暖かく感じる風である。また、湿地帯のひとつにはアスナロの木が数本植えてあり、明らかに人の手が入っていることが分かる。 北東の尾根の平坦地には「平家残党左中将平清経住居跡」と書かれた標柱が立っている。源氏の追っ手から逃れてこの山の中に住んでいたそうであるから すごい!! 御池の周りは道が入り組んでいて分岐が多いので、迷わないように注意が必要である。基本的には「白鳥山山頂」、「ウケドノ谷」、「ウエノウチ谷」、「カラ谷」への道である。 白鳥山山頂から銚子笠方面へ5分ほど行ったところに、展望の良い石灰岩の岩場がある。ここからは南と東の展望が得られ、この日は近くに銚子笠、時雨岳、遠くに市房山までが見えていた。特に危険な場所ではないので是非足を運ぶとよい。また、ウケドノ谷方面へ降ると5分ほどで登山道の脇に大きな岩穴がある。中は崩れていて奥行きは無いがちょっと覗いてみるのもいいかもしれない。 この日は長丁場だったので、御池の散策は省略して銚子笠方面へ降った所にある石灰岩の岩場で昼メシを食べ、早々に引き返した。 |
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● | その他 | ||||||||
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