昭和の森から三郡山地
(登山コース一覧)
1.河原谷からの登山道
河原谷は「昭和の森」の南西に位置し、宇美川の支流・仲山川の源流地帯で、仏頂山から北西へ延びる尾根と、頭巾山の南のP856から西へ延びる尾根に挟まれています。上部には冬になると凍結することで知られている「難所ヶ滝」があります。この谷を通って三郡山縦走路まで登山道(河原谷コース)が通っていますが、この谷からは他にも幾つかのコースが分岐しています。

(1)河原谷コース (縦走路まで:約1時間40分)
「昭和の森」から三郡山縦走路まで河原谷に沿って稜線まで真直ぐに延びる登山道です。途中までは林道が通っていて、林道終点の堰堤を越えると本格的な登山道が始まります。登山道は全体的に傾斜は緩やかですが、ゴロゴロとした岩の多い道です。難所ヶ滝分岐を過ぎると縦走路までかなりの急登になります。縦走路に出てから宝満山まで約30分、三郡山まで約40分かかります。

(2)難所ヶ滝コース (縦走路まで:約1時間50分)
河原谷コースの上部で左(北東)へ難所ヶ滝への分岐があります。この分岐へ入り、難所ヶ滝の下を通って谷沿いに登り、P856辺りで縦走路へ出るコースです。縦走路側の入口には「ここは、河原谷コースです」と書いてあります。また、このコースは谷を登りつめて尾根に出たところで「P856西尾根コース」と合流します。縦走路に出てから三郡山まで約30分、宝満山まで約35分かかります。なお、難所ヶ滝への登りと降りは別々の一方通行になっています。難所ヶ滝周辺は足場が悪いので注意が必要です。

(3)河原谷からうさぎ道コース (縦走路まで:約1時間50分)
河原谷コースの林道終点から縦走路までのほぼ中間地点から右へ分岐し、うさぎ道に合流するコースで、主に宝満山への登山道として利用されています。うさぎ道は内山方面から仏頂山・宝満山へ登る尾根道で仏頂山の南東直下で縦走路に合流します。縦走路へ出てから宝満山まで約15分、仏頂山まで約5分かかります。
河原谷からうさぎ道へ向かう道は2本あり、最初に分岐する道が一般的な登山道で標識等も設置されています。もう一本はさらに河原谷を登って左岸へ渡ったところから分岐しています。以前は「有智山登山口」を示す標識がありましたが今は無くなっています。良く見ると木の上の方に兎道と書いたプレートが取り付けてあります。

(4)P856西尾根コース (縦走路まで:約2時間15分)
河原谷コースの途中から左(北側)の尾根に取り付きP695を越えて尾根沿いに進み、難所ヶ滝コースと合流してP856辺りの縦走路へ出るコースです。きちんと整備された登山道ではなく、大部分が林の中の急登で一般向けではありません。春には林の中に点々とシャクナゲが咲いています。

(5)宇美新道(猫目新道)コース (縦走路まで:約2時間)
仏頂山から北西に延びる尾根を登るコースで、コース上には「仏頂山北西尾根道」の表示があります。河原谷へ向かう林道の途中から谷を渡って杉林へ入ります。右に小さな池(鎌ヶ谷池)が現れると水害で荒れた谷を遡り、途中から尾根に取り付いてP599辺りでうさぎ道に合流します。縦走路へ出てから宝満山まで約15分、仏頂山まで約5分かかります。



2.欅谷からの登山道
欅谷は「昭和の森」の北側に位置し、宇美川の源流帯になります。この谷には林道(宇美林道12支線)が通っており、この林道から三郡山地縦走路に登る登山道が3コースあります。

(1)欅谷Aコース (縦走路まで:約1時間40分)
林道終点から荒れた谷を渡って尾根へ上がり、尾根道を登って三郡山と砥石山の中間地点辺りの縦走路へ出るコースです。登山道の距離は「昭和の森」のコースの中では最も短いですが、その代わり、林道歩きが長くなります。林道の途中に欅谷Bコースの登山口があります。欅谷Bコース登山口から先の林道は水害で荒れたままになっています。縦走路に出てから三郡山まで約40分、砥石山まで約40分かかります。

(2)欅谷Bコース (縦走路まで:約1時間50分)
林道の途中(欅谷Aコースへ向かう橋の手前)から三郡山山頂へ向かう谷沿いに登るコースで、三郡山山頂に最も近い所に出ます。以前は登山口に東屋がありましたが水害で跡形も無くなってしまいました。今は大きな堰堤が出来ています。コースのほとんどは谷沿いの斜面を行き、終盤で谷を渡って尾根に上がり縦走路へ出ます。このコースは最も水害の影響を受けたコースで、谷を渡る辺りはかなり崩壊しています。縦走路に出てから三郡山まで約10分、砥石山まで約1時間かかります。

(3)頭巾山コース (縦走路まで:約1時間30分)
昭和の森から頭巾山山頂へ直接登るコースです。昭和の森のバンガローの横を抜けて欅谷へ向かう林道へ入るとすぐに登山口があります。登山口から右の尾根に取り付き、尾根上に付けられた登山道を頭巾山山頂まで登ります。頭巾山山頂から約2分で縦走路へ出ます。コースのほとんどが自然林の中の道で、途中にはブナの大木も見られます。縦走路に出てから三郡山まで約15分、宝満山まで約50分かかります。



3.宇美林道からの登山道
「昭和の森」から欅谷を渡り、砥石山方面へ向かう林道があります。正式な名称は宇美林道14支線ですが、ここでは「宇美林道」と呼びます。この林道は砥石山から南西へ延びる尾根をP649.3の東側で越えて、砥石山の西面を横切り、鬼岩谷の山腹まで延びていますが、峠から先は荒れていてブッシュ化が進んでいるようです。この林道の途中から三郡山縦走路に登る登山道が3本あります。そのうちの2本は途中で合流して、三郡山と砥石山の中間地点辺りで縦走路に出、もう1本は直接砥石山山頂に出ます。また、林道終点を仲ノ原から鬼岩谷へ登るコースが通っています。

(1)内ヶ畑Aコース (縦走路まで:約1時間40分)
宇美林道入口から2kmほど行ったところから右の尾根に取り付いて尾根沿いに登るコースで、P782の少し南側で縦走路に出ます。途中で南の尾根を登ってきた内ヶ畑Bコースと合流します。また、縦走路の手前で砥石山方面と三郡山方面に分岐します。縦走路へ出てから三郡山まで約45分、前砥石山まで15分、砥石山まで30分かかります。

(2)内ヶ畑Bコース (縦走路まで:約2時間)
宇美林道の入口付近から北東へ延びる尾根沿いに登るコースで、途中で内ヶ畑Aコースに合流します。登山道の一部は大きく窪み、倒木が横たわっているところもあります。縦走路へ出てから三郡山まで約45分、前砥石山まで15分、砥石山まで30分かかります。

(3)砥石山直登コース (縦走路まで:約2時)
宇美林道をP649.3の東の峠まで歩き、峠から砥石山山頂へ延びる尾根沿いに登るコースです。この峠へは、今屋敷林道から登山道が登って来ています。砥石山から三郡山まで約1時間20分かかります。



4.その他の登山道
「昭和の森」以外からも三郡山地への登山コースは宇美町、筑豊町、大宰府市、筑紫野市の各地から数多くあります。

(1)仲の原コース
県道60号線から砥石山の西麓を南下して今屋敷へ抜ける道路が通っています。この道路沿いには粕屋南病院がありますが、粕屋南病院の少し北側の「仲の原」という地区から鬼岩谷へ登るコースがあります。このコースは途中で宇美林道の終点に出て、そこから鬼岩谷の山頂へ向かって登っていきます。

(2)今屋敷コース
県道60号線から砥石山の西麓を南下して今屋敷へ抜ける道路が通っています。この道路沿いには粕屋南病院がありますが、粕屋南病院から少し南へ降ったところから砥石山へ登るコースがあります。このコースは途中で宇美林道の峠に出て、そこで砥石山直登コースと合流します。登山口はゲートで締め切られた林道の入口です。

(3)内住峡コース
飯塚市の内住峡から三郡山地へ登るコースです。内住川沿いに渓谷美を楽しみながら登るコースですが、渓谷は水害でかなり荒れています。登山口である上内住峡橋までは、JR篠栗線(福北ゆたか線)の九郎原駅から歩き始めると約1時間の林道歩きとなります。車の場合は車止めのチェーンがある内住峡橋手前まで入ると、約25分の林道歩きで済みます。登山道は途中で三郡山方面と砥石山方面に分かれています。三郡山方面は途中で小河内鉄塔コースと合流して縦走路へ向かいます。

(4)小河内鉄塔コース
飯塚市の小河内地区から三郡山と砥石山の中間辺りへ登るコースです。登山口は小河内の果樹園手前の三叉路から作業道を上った高圧送電線の鉄塔のところにあります。このコースは途中で内住峡コースから分岐したコース(このHPでは仮に「内住峡・小河内連絡道」と表記しています)と合流していて内住峡コースよりも三郡山寄りで縦走路に出ます。

(5)小河内農道終点コース
飯塚市の小河内地区から三郡山へ直接登るコースです。登山口は小河内の果樹園の上の農道終点にあります。前半は沢沿いのコースで、途中で渓流コースと尾根コースに分かれ、最後は尾根コースに合流して三郡山山頂直下のアンテナ群のところで縦走路に出ます。なお、渓流コースは荒れていてルートが分かりづらいので一般向きではありません。

(6)茜屋コース(白糸の滝コース電柱コース
飯塚市の「サンビレッジ茜」から三郡山へ登るコースで「白糸の滝コース」と「電柱コース」があります。どちらも山頂付近で「航空路監視レーダー専用道路」に出ます。白糸の滝コースは古くから歩かれているコースで、途中には三つの滝からなる白糸の滝があります。一方、電柱コースは後半部分で山頂付近から東へ降る電線のルートを通るコースで、一般的な登山コースではありません。

(7)専用道路(九州自然歩道)コース
このコースは柚須原の米の山峠付近から三郡山山頂まで続く航空路監視レーダー専用道路を歩くコースです。専用道路の入口はゲートで封鎖されていて一般車両は通行出来ません。そのため車の往来もなく、完全舗装でよく整備されているので、簡単に、また、安全に三郡山へ登ることが出来ます。入口から1時間ほどでサンビレッジ茜から白糸の滝経由で登ってきた登山道が合流します。ここからは、三郡山山頂へ一直線に延びる尾根を辿る旧道を歩くことも出来ます。以降、専用道路と旧道は3回合流し、最後は専用道路を通って山頂へと向かいます。ちなみに、九州自然歩道はこの専用道路を通っています。

(8)柚須原コース(宝満川源流コース)
筑紫野市の県道65号線沿いの柚須原地区から三郡山へ登るコースです。このコースは宝満川源流部を沢沿いに登るコースで「宝満川源流コース」と呼ばれているようです。上部で三郡山方面、頭巾山方面、仏頂山方面へ分岐しています。

(9)宝満山への登山道
宝満山へは大宰府、筑紫野から多くの登山道があります。下に一覧を載せますが、説明は他に譲ります。

※ここで紹介したコースの名称は一部勝手につけたものもあります。


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