ほっつき歩記山記録 (三郡山地)No.5 仏頂山・宝満山・頭巾山・三郡山

昭和の森から三郡山地
(河原谷・難所ヶ滝コース)

仏頂山の北東の鞍部から北西に降る谷が河原谷です。谷の上部には冬季に凍結することで知られている「難所ヶ滝」があります。このコースは序盤は林道あるき、中盤が緩やかな林の中の道、終盤はガレた岩場の急坂となっています。谷の上部で、谷を登りあげて縦走路へ出るコースと、難所ヶ滝経由で縦走路へ出るコースに分かれています。また、コースの途中から宝満山への登山道が3箇所ほど分岐しています。
昭和の森入口
昭和の森のゲートを通過して芝生の広場を過ぎると河原谷への道が右へ分岐しています。この道は一本松池の上部を通過すると左へ曲がり河原谷方面へ向かいます。また、途中で宇美新道をはじめとする宝満山への登山道と昭和の森バンガローへの道が分岐します。
※駐車場はゲートの手前にあります。車を乗り入れることも可能ですが、このゲートは、夏季は夕方に閉まることがあるので注意が必要です。
入口ゲート付近
一本松公園
河原谷分岐付近
河原谷分岐の標識
一本松池
河原谷へ向かう道は、最初のほうは幅が広く車の通行も可能です。また、未舗装路が多いので散歩に適していて、地元の人たちが犬と散歩している姿を良く見かけます。
この辺りも水害とその復旧工事のためにすっかり開けてしまいました。前方には仏頂山と宝満山が見えています。
猫石バンガロー分岐
人工林に入る所で猫石バンガローへ向かう道を左に分けます。ここからバンガローを抜けて欅谷方面へ抜けることが出来ます。河原谷へ向かう人工林の中の道は日が射すと木漏れ日が美しい影を落としていい感じです。
宇美新道(猫目新道)登山口
河原谷コースからは途中で何箇所か宝満山への登山道が分岐しています。
その1箇所目が「宇美新道(猫目新道)」への入口です。入口には大きな岩が数個並べてあります。このコースは途中でうさぎ道および河原谷からのコースと合流して仏頂山と宝満山の間の縦走路に出ます。
三叉路
上が明るく開けたところに三叉路があります。ここは谷を横切っているところで左側には堰堤があります。以前はこの辺りも豪雨の爪あとが残っていましたが、今は綺麗に舗装されています。難所ヶ滝方面へはここを右へ向かいます。

一方、左手前へ上って行く作業道は草ヶ谷へ向かう道で植林帯の中で終点となります。作業道の途中で左へ植林帯の中へ降る道がついていますが、これは草ヶ谷ダムの湖畔を通って欅谷側のバンガローへと向かう道です。最近はこの道を通って河原谷コースへ入る登山者が多いようです。
堰堤
本格的な山道に入るところで右側に堰堤が現れます。この堰堤の手前までは車で入ることが可能です。しかし、夏場は入口のゲートが閉められることがあるのでゲート前の駐車場から歩いたほうが良いでしょう。
秋に歩いたとき、途中の林の中でキヌガサダケを見つけました。三郡山にはいろんなキノコが見られます。
P856西尾根コース登山口
山道に入ってしばらく行くと左側に木の枝で通行止めにしているところがあります。これは、河原谷の北の尾根を通ってP856辺りの縦走路へ出るコース(P856西尾根コース)の登山口です。このコースは一般的な登山道ではなく急斜面が多いやや難コースです。縦走路に出る少し手前で難所ヶ滝コースと合流します。
宝満山登山口1
宝満山への登山道分岐2箇所目です。難所ヶ滝方面は左へ沢沿いに登って行きます。宝満山へは右の沢を渡って行きます。宝満山へ登るコースは昭和の森から宝満山へ登る最もポピュラーなコースで、途中でうさぎ道や宇美新道(猫目新道)と合流し、仏頂山と宝満山の間の縦走路に出ます。
渡渉地点
河原谷コースは途中で一箇所だけ渡渉する所があります。ここで沢の右岸から左岸へ渡ります。ここからは大きな岩がゴロゴロした道を登っていきます。
宝満山登山口2
宝満山への登山道分岐3箇所目です。以前あった「有智山登山口」を指す標識はなくなっていますが、近くの木の幹に「兎道」を示す標識が残っています。
このコースも途中でうさぎ道と合流し仏頂山と宝満山の間の縦走路に出ます。ここから登るコースはルートファインディングを必要とするやや難コースです。
ツララの岸壁
宝満山登山口2から5、6分登った岩がゴロゴロした辺りで右奥に岩場が見えます。この岩場には冬の寒気が入ってきた時に沢山のツララが見られます。難所ヶ滝に比べて優しい感じがして綺麗です。ちなみに昭和の森の案内板には「小つらら」の表示があります。
レリーフ
ゴロゴロした岩の間を登って行くと右手に垂直の岸壁が見えてきます。この岸壁には遭難者を偲ぶレリーフがかけられています。
難所ヶ滝分岐
河原谷の上部に難所ヶ滝への分岐があります。仏頂山方面へは真直ぐ谷を詰めていきます。(河原谷コース
難所ヶ滝へは左の道をとります。難所ヶ滝の下を通りそのまま進むと従走路へ出る事もできます。(難所ヶ滝コース
難所ヶ滝コースを登る場合、滝の前後が荒れているので注意が必要です。また、冬場は氷瀑見物の人でごった返す日もあります。
河原谷コース
難所ヶ滝への分岐を見送り河原谷の急坂を登り詰めると縦走路に出ます。右は長崎鼻を経て仏頂山、宝満山へ、左は三郡山方面へ向かう稜線上の道です。縦走路に出る前の右手に滝があり水場の表示があります。
難所ヶ滝コース
分岐を難所ヶ滝方面へ入るとすぐに左右に道が分かれています。冬場に氷瀑見物の登山者が多いのでここから先は一方通行になっています。左が登りで右が滝から降ってきた道です。両方ともかなり荒れているので注意が必要です。
難所ヶ滝は冬場は凍結することで有名ですが、凍結時以外は滝とは呼べずただの湿った岸壁に過ぎません。実はこれは「難所ヶ谷の大つらら」とか「難所ヶ滝の大つらら」と呼ばれているもので本物の滝は別にあるのです。本物の難所ヶ滝はちゃんと水が流れ落ちていて冬場でも凍結しないようです。しかし、現在「難所ヶ滝」と言えば、こちらの凍結する方を指すのが一般的になっています。
難所ヶ滝から縦走路への道は岸壁の下を横切ってそのまま斜面を登って行きます。尾根までは沢沿いの足場が悪い道が続きます。特に難所ヶ滝から左上部へ登りあげるところと最後の尾根に上がる手前は危険ですから充分に注意して登りましょう。
尾根に出たら右折して縦走路を目指します。縦走路近くの尾根は広くて冬に雪が降ったときは樹間に雪景色が広がります。左はP856西尾根コースで急坂を降ると河原谷の入口付近に出ます。
難所ヶ滝コース入口
尾根道を10分ほど辿ると縦走路に合流します。合流点には標識が立っています。ここから縦走路を右へ行くと仏頂山、宝満山へ、左へ行くと頭巾山、三郡山へ行くことができます。
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