ほっつき歩記山記録 (三郡山地)No.17 三郡山

昭和の森から三郡山地
(茜屋電柱コース)

 飯塚側から三郡山地へ登る5つ目のコースは茜屋のサンビレッジ茜から登るもうひとつのコースです。途中、三郡山山頂付近から降る電線のルートを通るので仮に茜屋電柱コースと呼ぶことにします。このコースは一般的な登山道ではないのでそのつもりで歩いてください。林の中の急な尾根を、目印のテープやリボンを追って歩くコースで展望もありません。登山口はサンビレッジ茜のバンガローから西へ延びる遊歩道の終点付近にあります。また、三郡山山頂からの降り口は山頂南側の航空路監視レーダー専用道路の脇にある電波塔の手前にあります。サンビレッジ茜の駐車場から三郡山山頂まで2時間くらい見ておけばよいでしょう。
登山口まで
 サンビレッジ茜の駐車場の上を通っている道路をキャンプ場の方へ進んで、テントサイト、バーベキューハウス、バンガローなどが立ち並ぶ横を登って行きます。バンガローを過ぎた辺りで右下へ降る道を見送ると、すぐにまた分岐があるので、そこを右へ進みます。次第に荒れてくる道は突き当り(国土地理院の地形図にはこの辺りまで記載されています)で左へ登り、次の分岐を右へ進みます。すぐ先でも左側に降って行く道が接していますが、ここからは右側の道を進んで林の中へ入っていきます。やや左へカーブしながら緩やかに登って行くと、登りあげる少し手前で右の林の入口に小さな白い標識がかかっています。ここが電柱コースの登山口です。
バンガローから先の道は遊歩道になっていたのでしょう。あちこちへ分岐して入り組んでいます。ちなみに登山口から、登って来た道をそのまま進むとジグザグに降って結局はバンガローへ向かう道に出ます。

サンビレッジ茜へ向かう途中から三郡山の景色です。中央辺りの尾根を電柱が降っているのが見えます。このコースは下から三本目の電柱のところへ登って、その後は電柱のルートを登って行きます。
サンビレッジ茜の宿泊施設です。後に三郡山が見えます。
キャップ場へ向かう舗装路を通って登山口へ向かいます。道路はこの先で左へ登って行きます。
キャンプ場の横を登って行きます。左側にテント場やバーベキューハウス、バンガローなどがあります。
バンガローを過ぎると道は未舗装路に変わり、途中で何本か分岐しています。2番目の分岐で右へ進みます。この道の突き当たりまでは国土地理院の地形図にも載っています。突き当りを左へ折れて登るとすぐにまた分岐があります。
左側の道は新緑や紅葉が綺麗そうな景色ですが、ここは右側の道へ進みます。どちらを通っても登山口へ辿り着きますが、左側の道は入り組んでいて分かりにくいです。
途中で左側に降って行く道が接しています。これを見送って鬱蒼とした樹林帯に入っていきます。
登りきる少し手前の右側(赤丸の辺り)に標識がかかっています。ここがこのコースの登山口です。ちなみにこの道をそのまま進むと、少し登ってから左へ下って行きます。途中にも下の写真の標識がかかっています。道はジグザグに降って上の写真のところへ出ます。春先にはミツバツツジが綺麗に咲いています。
電柱コース登山口
電柱コースの登山口です。「飯塚六四会」の標識がかかっています。ここから林の中の尾根を登って行きます。
これは登山口の少し先にかかっている標識です。


登山口から電柱ルート出合まで
 登山口から背丈の高い照葉樹林の中を登って行きます。4、5分登った辺りで左から右へ緩やかに登って行く踏み跡が横切っています。この踏み跡の右側には石組みの上に設置された標石があります。また、左へ辿ればおそらく沢へ突き当たるでしょう。三郡山へのコースはそのまま急坂を登って行きます。コース上には赤いテープやリボンで目印がしてあります。上のほうはヒノキ林になっていて、途中で右手の奥の方に、まっすぐに延びるヒノキの幹の間に斜めになった変な形の木が一本見えます。急坂を登って、根元から沢山の幹が伸びている木の辺りで一旦平坦になります。この辺りで右側の尾根と合流します。ここからしばらくは左がヒノキ、右が自然林の尾根を登って行きます。小さな露岩を越えるとヒノキの尾根を登って行きますがすぐに急登が待っています。登りあげたところは小さなこぶになっていて右から尾根が合流します。赤テープはやや右側からこぶへ登っています。こぶからちょっと降ってすぐに自然林の中の登りになります。結構、厳しい登りを頑張って露岩を越えると松の木がまばらに生えていて、しばらくは緩やかな松葉の多い道になります。松の木がなくなった辺りから右へ回り込むように右側から登ってきた尾根に登り上げ、左へ進みます。この尾根はおそらく電線が降っている尾根で、明瞭な踏み跡がついているので降る時は注意が必要です。また、右側には浅い谷があってそちらへもかすかな踏み跡がついています。左へ尾根通しに進むとすぐに露岩があります。この露岩のところがふたつの尾根(登ってきた尾根と電線が降っている尾根)が合流しているところのようです。さらに林の中を登って行くとまた露岩があってそれを越えると電柱が現れます。電柱は2本のコンクリート製の柱が対になっています。この電柱が建っている辺りでも尾根が合流しているようです。

最初の方は背の高い照葉樹林の中を登って行きます。
コース上には赤テープやリボンなどの目印があります。
途中で踏み跡が左から右へ緩やかに登っています。この踏み跡は右の尾根まで続いていて、そこには石組みの上に標石が立っててあります。コースは踏み跡を突っ切ってまっすぐに登って行きます。
踏み跡を越えると辺りはヒノキの植林帯になります。
ヒノキは空へ向かって真っ直ぐに延びています。
右側に立ち並ぶ真っ直ぐなヒノキの奥に、斜めに自己主張の強い木が目立っています。
根元から幹が分岐した木のところで一旦平坦になります。この辺りで右側から尾根が合流しているようです。
しばらく進むと急登が待っています。この辺りはヒノキと自然林の境を登っているようです。
急登を登りあげると小さなこぶに着きます。目印のテープはやや右側から登っています。ここから若干降り気味に進みますが、すぐに厳しい登りが待っています。
厳しい登りの最後には露岩があります。
露岩を越えるとしばらくは傾斜も緩やかになります。この辺りは松の木が疎らに生えていて松葉が沢山落ちています。
松の木がなくなったころ再び登りになり、右側から登ってきた尾根に合流します。コースは右の方から尾根に出て左へと登って行きます。
右の尾根には明瞭な踏み跡が降っています。おそらくこの尾根は電柱が降っている尾根だと思います。
左へ登って行くとすぐに露岩あります。この辺りがふたつの尾根の合流地点でしょう。この少し手前で右の浅い谷へ向かって踏み跡があります。このコースを降る場合、この辺りは目印を良く確認する必要があります。
この辺りから踏み跡が明瞭になってきます。電柱に沿って登るルートがあるのかもしれません。
尾根を登って行くとまた露岩が現れます。この露岩を越えると今日最初の電柱に到着です。
電柱3
今日最初の電柱は上から数えて3本目の電柱になります。
電柱は2本のコンクリートの柱が対になっています。上は開けていて全体を見ることが出来ます。この電柱がある辺りでも尾根が合流しているようです。


電柱ルートを専用道路まで
 電柱から先は左から回り込むように細い樹木の間を進みます。尾根の右側はヒノキの植林帯ですが、手入れがされていないようで細い幹が立ち並んでいます。踏み跡は割りと明瞭で目印もしっかりしています。尾根に上がるとすぐに目の前に大きな露岩が立ちはだかります。目印は露岩を左から巻いて登っています。露岩を越えると自然林の結構急な道を5分ほど登って2本目の電柱に着きます。この電柱の近くでも尾根が合流しているようです。

2本目の電柱からは傾斜もやや緩やかになり、明瞭な踏み跡が林の中を登って行きます。10分ほどでやや左側から登って3本目の電柱に到着します。3本目の電柱が建っているところは1本目、2本目ほど開けておらず、電柱の全体像を見ることが出来ません。また、電柱の右側には露岩が見えています。2本対になった電柱はこれが最後です。この電柱の所から航空路監視レーダーの専用道路までは林の中に立ち並ぶ杭(樹木を支えるための杭のようです)に沿って進みます。この杭はおそらく電柱を立てたときに作った作業道路を消すために樹木を植えたのではないでしょうか。今では逆に木に支えられるようにして立ち並ぶ杭の行列はちょっと不気味でもあります。杭に沿って進むとすぐに舗装された広い道路に出ます。出口にも電柱が2本建っていますが今度は2本対ではなくて1本ずつ別々になっています。林の中から見ると電柱を支えるために張ったワイヤーを保護する黄色いカバーが目立ちます。林の出口の右側の木に「飯塚六四会」標識が取り付けてあります。この標識は三郡山山頂側へ2、3m行った辺りにも取り付けてあります。

電柱を過ぎると尾根の左側を登って行きます。
春先にはヤブ椿の花が落ちて綺麗です。
左から回り込むように尾根へ上がると反対側は瘠せたヒノキの植林帯になっています。
すぐに大きな露岩が立ちはだかります。コースはこの露岩を左側から巻いています。
右の林の中にも露岩がポツンと立っています。
露岩を過ぎるとまた明瞭な踏み跡が続きます。
電柱2
結構急な登りをガンバルと今日2本目の電柱に着きます。
この電柱も最初の電柱同様、上が開けていて全体を見ることが出来ます。
2本目の電柱を過ぎると傾斜はやや緩やかになり、明瞭な踏み跡が続きます。
電柱1
最後はやや左側から登りあげて電柱の下に着きます。これがこのコースの最後の電柱です。
最後の電柱は木が茂っていて全体を見ることは出来ません。この電柱の右側には露岩あって、ここでも尾根が合流しているようです。
最後の電柱からは立ち並ぶ杭に沿って進みます。
林が切れて前方が明るくなるとこのコースも終わりです。
林から出ると目の前を舗装道路が横切っています。この道路は航空路監視レーダーの専用道路で、米の山峠付近から登ってきています。九州自然歩道もこの道路を通っています。
すぐ左側には電波塔が聳えています。
電柱コース降り口
電柱コースの入口です。ここにも電柱が立っていますがこの電柱は2本対の電柱ではありません。
入口には小さな標識が取り付けてあります。ここから山頂方面へ数m行ったところにも林の中に標識があります。
三郡山山頂側から見るとこんな感じです。赤矢印の先が電柱コースの入口です。


専用道路を三郡山山頂へ
 車道へ出るとすぐ左には電波塔が建っていて車道から電波塔の設備へコンクリートの道が登っています。車道は左が米の山峠方面、右が三郡山山頂方面です。ここからは車道を歩いて三郡山山頂へ向かいます。4、5分で車道は右へ曲っていきますが、曲がるところには航空路監視レーダー局の建物があり、その土台の壁の下のガードレールが切れたところから左へ宝満山方面への縦走路が分岐しています。ガードレールの外側に環境庁の道標があります。三郡山山頂へは車道をそのまま進みます。車道はすぐにゲートに突き当たりますが、その手前で左へレーダードームへ向かう道路が分岐します。どちらからも山頂へ行くことは可能です。直進する場合は、ゲートの右横からフェンスの横を伝って回り込み、山頂へ登ります。フェンスの横は狭くて右側は谷になっているのでバランスが取りにくい人はここから登るのは避けたほうが良いでしょう。一方、レーダードームへ向かう道路はドームの先で突き当たりになっていて、そこから右へフェンスと壁の間に狭い通路があります。この通路はフェンスの角で左へ曲がって砥石山方面へ向かう縦走路となりますが、角のところで右手前へん登る細い道がついています。これが山頂へ向かう登山道です。
三郡山の山頂へ向かって車道を歩きます。正面にはレーダードームが見えています。
レーダー局の建物の下で左へ宝満山方面への道が分岐します。三郡山山頂へは車道をそのまま進みます。
赤丸のところに道標が立っています。
宝満山方面への道は建物のコンクリート壁の角を右へ曲がっていきます。九州自然歩道も同じ道を通っています。遠景は仏頂山です。
三郡山山頂方面へ車道を進むと正面はゲートで閉ざされていて、その手前で左へ車道が分岐しています。どちらへ進んでも山頂へ行くことが出来ます。
ゲートの右横からフェンスの横のコンクリートの基礎の上を伝って山頂へ向かいます。右側は切れ落ちているのでザックを引っ掛けたりしてバランスを崩さないように注意が必要です。
最後に狭い急坂を登ると目の前にレーダードームが見えてきます。三郡山山頂に到着です。
一方、車道の分岐を左へ進むと、車道はレーダードームの横でフェンスに突き当たって終点になります。そこから右へフェンスの横の狭い通路を通って角を左へ曲がると砥石山方面へ向かう縦走路です。この角の所から狭い道が右手前へ登っています。これが山頂へ登る道です。
少し登って、左へ曲がって行くと山頂に到着です。
三郡山山頂(935.9m)
三郡山山頂には露岩があってその上に山頂標識が立っています。


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