ほっつき歩記山記録 (三郡山地)No.9 砥石山

昭和の森から三郡山地
(砥石山直登コース)

 昭和の森から砥石山へ直接登るコースです。コースの半分は林道(宇美林道)歩きになります。砥石山への登山口は林道の峠にあり、今屋敷からの登山道が合流します。昭和の森から砥石山山頂まで約2時間かかります。
 「昭和の森」入口のゲートから欅谷方面へ向かうとキャンプ場の駐車場横で、右へ草ヶ谷ダム方面への道が分岐しています。ここを左へ進み、さらに右へ三郡山へ向かう道を分けると、水害で荒れた川を横切って修復された舗装路が延びています。これが宇美林道(14支線)へ向かう道です。砥石山へは宇美林道を峠まで歩き、峠から尾根へ取り付きます。

昭和の森キャンプ場手前の分岐
車道はキャンプ場の手前で左右へ分岐しています。右は草ヶ谷ダムへ向かう道で、入口はチェーンで車両通行止めになっています。左側は三郡山、頭巾山、砥石山の登山口へ向かう道で、この先ですぐに、また分岐しています。
キャンプ場の駐車場
キャンプ場の駐車場は上下2段になっています。上段の奥の方にはトイレがあります。
三郡山方面と砥石山方面の分岐
駐車場から左へ行くとバンガローの手前で二俣になっています。右はバンガローとキャンプ場の間を通って欅谷方面へ向かう道で、三郡山や頭巾山の登山口へはこちらの道へ進みます。左は砥石山直登コースや内ヶ畑コースの登山口へ向かう道です。赤丸のところに標識があります。
バンガローの横辺りからは砥石山方面から谷が降ってきているのが見えます。谷の突き当りには砥石山と前砥石山が見えます。砥石山直登コースへ向かう宇美林道はこの谷に沿って登っています。
バンガローの横を過ぎると川(欅谷)を渡って宇美林道へ入ります。川を渡った所にある黄色いポールの所が内ヶ畑Bコースの登山口になっています。また、この左下でふたつの谷が合流しています。
川を渡るところからはスリット型の堰堤越しに三郡山と頭巾山が見えます。三郡山山頂には航空路監視レーダーのドームが見えています。
 川を渡って少し行くと車止めのゲートがあり、その先に東屋が見えてきます。東屋の側にある看板には「宇美林道14支線」の表示があります。さらに進むと正面にどっしりとしたコンクリート製の堰堤が見えてきます。林道はこの堰堤の手前を横切って谷の右岸へ渡ります。

通行止めのゲートと東屋
堰堤
 林道が右へ曲がった辺りからは仏頂山と宝満山が見えます。左側には堰堤が連なった谷が降ってきています。林道は杉林の中を抜けると再び谷を横切って左岸へ渡ります。谷を渡るところにはスリット型の堰堤が作られています。谷の下側のはるか向こうには脊振山地の山並みが見えています。

 林道は谷の左岸に沿って、何度かカーブしながら少しずつ高度を上げていきます。キャンプ場の駐車場から約40分で内ヶ畑Aコースの登山口を通過します。内ヶ畑Aコースはここから尾根へ上がって途中で内ヶ畑Bコースと合流して縦走路へ向かっています。内ヶ畑Aコースの登山口を過ぎたところにある谷は水害で大きく崩壊して、今は堰堤が作られています。

内ヶ畑Aコース登山口
崩壊した谷
 途中、左下に真新しい堰堤を見て、林道が谷の一番奥まったところで右岸へ渡る所は崩壊して堰堤が作られています。この堰堤のところは、その後も何度か崩壊を繰り返しているようです。谷を渡ると林道は未舗装に変わり路面も水が流れた跡などで荒れてきます。また、崩壊した土砂で埋まっているところもあって、その土砂を乗り越えて踏み跡が続いています。しかし、林道は明るく開けていて、後を振り返ると三郡山山頂のレーダードームを望むことが出来ます。

新しい堰堤へ向かう作業道
谷の一番奥の堰堤
林道はこの辺りまで舗装されています。
未舗装の路面には水の流れた跡で溝が出来ています。
崩壊地
三郡山山頂を望む
約1時間で林道の峠に到着です。赤丸の所へ今屋敷コースが登ってきています。
 峠にはベンチが2つ置いてあります。また、正面の草むらに小さな標識があり、ヒノキ林の中へ入る踏み跡がついています。これは今屋敷コースの降り口です。一方、右側にも土手を登って林の中へ上がる踏み跡がついていて赤テープと小さな標識が見えます。本来、ここが砥石山への登山口だったのですが、現在は林道をもう少し先へ行ったところが登山口になっているようです。ここの標識にも「砥石山登山口50m先右側」の表示がしてあります。
林道は、ここから右へ大きくカーブしてさらに先へ伸びています。右へ曲がる辺りからは左前方の木立の間に砥石山の山頂が見えていて、左下へは伐採用の作業道が降っています。この作業道は少し行ったところで終点になります。今屋敷へ降る登山道ではないので注意してください。

今屋敷コース入口の標識
砥石山の旧登山口
現在は林道を少し行ったところが登山口になっています。
旧登山口にある標識
峠から見た砥石山山頂
左へ作業道が降っています。
 峠から50m程進むと右側に標識が立っていて、土手を上がる踏み跡がついています。ここが、砥石山直登コースの登山口です。標識は「宇美町体育協会山の会」が設置したもので、最近、この標識を三郡山地のあちこちで見かけるようになりました。体協の標識とは別に以前からあった小さな標識も土手の上の木に下がっています。

 林の中へ入ると、すぐに右から旧登山口からの道が合流します。旧登山口方面へは赤テープが幾つか付いていますが、踏み跡の入口には木の枝で通行止めの印がしてあります。登山道は、最初のうちはヒノキの植林帯を進みます。小ピークを左から越え、鞍部を過ぎるといよいよ急登が始まります。登山道は一部えぐれていますが、倒木は少なく割りと歩きやすいです。右がヒノキ林、左が自然林の道が続きます。右側に割りと大きな露岩を見るとしばらくで右下に崩壊地が現れます。林の中を少し降って崩壊地の縁に立つと前方に三郡山の山頂とそこへ続く尾根が見えます。残念ながらこのコースにはあまり巨木は見当たらず、登山道の脇にも細い幹の木が多いようです。

尾根の右斜面を進むようになりロープを張った箇所を過ぎると、やがて木の幹にテープやリボンが沢山付けてある所で左へ斜面をトラバースして行きます。すぐにロープの急登になり、登りあげたところで左へ平坦な林の中の道を辿ります。幹が膨らんだ木の横を過ぎて小さな標識が下がっている辺りで右上へ上がると砥石山山頂(828m)に到着です。山頂へ上がる手前辺りには左方向へも目印のテープが付いていますが、これは鬼岩へ降るテープです。山頂から砥石山直登コースを降る時は特に注意が必要です。砥石山直登コースは山頂から一段降ったところから左へ山頂を巻くように進んでいます。この為、砥石山山頂にある標識は登ってきた尾根とは違う方向を指しています。

旧登山口からの道との合流地点辺り
赤矢印の方向から旧登山道が合流します。旧登山道への分岐には木の枝で通行止めがしてあります。
露岩の横を抜けるとヒノキの植林帯の鞍部です。
平坦なヒノキの鞍部
鞍部を過ぎると傾斜が急になってきます。
特徴のある露岩
登山道は一部窪んだところもあります。
崩壊地から三郡山の展望
崩壊地を過ぎてしばらく行くと尾根の右側を登って行きます。
ロープの箇所を過ぎるともうすぐ山頂です。
登山道は稜線の手前で左へ斜面を横切って行きます。
山頂直下のロープの急登
急登が終わると平坦な林の中を横切って行きます。
最後に右へ上がると砥石山山頂に到着です。
砥石山山頂(828m)
山頂は林の中の小広い空間で展望はありません。山頂を横切って縦走路が通っています。
 砥石山山頂は林の中の広場で展望は無く、山頂を縦走路が横切っています。北へ向かうと鬼岩谷、ショウケ峠を経て若杉山へ、南東へ向かうと前砥石山、三郡山を経て宝満山へと快適な縦走路が延びています。山頂には小さな露岩があって、山頂標識と宇美体協の道標が設置してあります。

山頂標識
木にかかっている標識には826m、地面に立っている標識には828mの表示があります。地図では828mになっています。
宇美体協の道標
砥石山直登コースの方へは「宇美林道」の表示があります。
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