仲ノ原から鬼岩谷・三郡山往復(2005年5月28日) → 写真集
今日は仲ノ原から鬼岩谷直登コースを登る。以前、このコースの宇美林道から下の部分を歩いたとき、宇美林道終点に鬼岩谷を示す道標があったので、林道から上も歩けるようである。今日はこのコースの確認を主な目的として登ることにする。
登山コース
仲ノ原(7:25) − (8:34)宇美林道(8:46) − (9:32)鬼岩谷(9:43) − (11:34)三郡山(12:00) − (13:36)鬼岩谷(13:42) − (14:11)宇美林道(14:17) − (15:02)仲ノ原
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仲ノ原から鬼岩谷まで
粕谷南病院 → 仲ノ原登山口 → 林道終点 → 宇美林道終点 → 鬼岩谷
7:25 駐車ポイント。
粕屋南病院の空き地に車を停めて県道60号線方面へ向かって車道を歩く。3分程で登山口へ向かう林道の入口に着く。入口には「林道仲ノ原支線一号」の白い杭が立っている。橋を渡り民家の横を登って行くと、2つ目の橋を渡ってすぐに左へ細い道が分岐している。右下には「厄神社」の社が見える。細い道に入るとすぐに右側に二階建ての建物が現れ、ヒノキ林の中の未舗装路となる。途中で右と左に分岐を見送り荒れた林道を直進すると、左奥の林の向こうに堰堤が見えるところで林道は終わる。右奥には倒木が散乱した杉林が見える。杉林の方へ向かい、倒木群の手前で左の杉林の中へ入って行く。杉林の中を進むとやがて沢に出る。
7:52 沢。 7:55発。
大きな岩がゴロゴロしているが、沢の水は澄んでいる。沢を渡って、尾根を登っていくが、沢を渡ったところで道を間違えたらしく、本来のコースとは違うところを登っているようだ。間違いに気付いたときにはかなり登ってしまっていた。どっちにしろ上には宇美林道があるので林道へ出さえすればコースを修正できると考え、そのまま尾根通しに登って行くことにした。一部ヤブコギもあったが、何とか林道に出ることが出来た。
8:34 宇美林道。 8:46発。
やはり一本南側の尾根を登ってきたようで、林道を北へ向かうとすぐに終点に着いた。林道終点の左隅には道標が立っていて、本来の登山道はその道標のところへ登って来ている。
鬼岩谷への登り口は林道終点の右奥(本来の登山道を登ってきた場合は左奥)にある。登り口から林道の上の崖に上がり林の中へ入って行く。ここからは林の中の窪んだ道を登って行く。落ち葉や折れた枝が散乱していて歩きづらい。また、どこまでも同じような道が続く。途中、道の右側に大きな岩の塊が在るのが印象に残るくらいだ。広い緩やかな谷の上部にさしかかると樹間も広くなり、ブナの木も何本か見られる。立て続けに道標が2本現れると5分ほどで鬼岩谷山頂に着く。
9:32 鬼岩谷(774m)。
鬼岩谷は一等三角点のピークであるが周りの木が高くなったせいで展望は無い。山頂を縦走路が横切っている。山頂から仲ノ原へ降る道の標識は林の中に倒れている。大きな標識なので昔はちゃんとした道だったのだろうが、今はわずかな物好きが登るだけのようだ。
(写真:仲ノ原登山口の近くにある厄神社)
鬼岩谷から三郡山
鬼岩谷 → 砥石山 → 前砥石山 → 三郡山
9:43 鬼岩谷発。
休憩もそこそこに砥石山に向けて出発する。砥石山までは1ヵ所荒れたヒノキ林の倒木が登山道にかかっている所があるが、それ以外は新緑の美しい縦走路が続く。数回、短い急登をこなすと砥石山山頂に着く。砥石山の手前で若い女性5人のパーティーとすれ違った。5人とも大型のザックを背負っていたので、夏山に向けての訓練であろう。重い荷物を背負える人がチョッとうらやましい。
10:01 砥石山(826m)。 10:09発。
砥石山山頂は相変わらず薄明るい木立のなかにある。砥石山山頂からしばらく緩やかな道が続くと、前砥石山との鞍部に向かって急下降が待っている。落ち葉と乾いた土が滑りやすい。急下降を2回繰り返すと鞍部に着く。鞍部は明るくて頭巾山から宝満山辺りが見える。草に挟まれた細い道を数メートル行くと、また、林の中の登りになる。木立の中を5分ほどで上が開けてきて後を振り返ると砥石山が大きく見える。すぐに前砥石山の明るい山頂に着く。
10:24 前砥石山(805m)。 10:28発。
前砥石山は明るい開けた山頂で西側の展望が得られる。北には砥石山、南には三郡山と仏頂山、宝満山が見える。また、西の方には遠く脊振山地も見えているが、あいにく今日は霞んでいる。前砥石山からは快適な縦走路を歩く。降り始めてすぐに後で気配がしたのでびっくりして振り返ると、ランニングスタイルの男性が降ってきた。このコースを歩いていると、たまに走っている人を見かけることがある。この縦走路は若杉山から宝満山まで走るクロスカントリーのコースになっている。そういえば初めて三郡山に登ったときも山頂近くの車道にテントが張ってあり、走っている人達がいたのを見てびっくりしたことがある。万が一に備えてザックの中にいろいろと詰め込んで登ってくるのがチョッと馬鹿らしくなることも在る。
10:53 展望岩。
欅谷Aコースの入口を過ぎると露岩のある小ピークがある。この露岩からは宝満山や三郡山が見える。緩やかに降ると左から内住峡からの登山道が合流する。地図上の793m地点には登山道の左側の林の中に小さな岩があり、「793m」と書いた木の札が立ててある。露岩が多くなるといよいよ三郡山への登りが始まる。途中で左へ谷が降っている辺りに大きく枝を張ったブナの木がある。
11:19 ブナの木。
このブナの木は縦走路上では一番大きいのではないだろうか。低い位置から何本も枝を広げている。ブナの木を過ぎるとやや降ったところで、右から欅谷Bコースが合流する。このコースも水害の影響を受け、崩壊や倒木で荒れてしまっている。下の林道で復旧工事が行われていた為、立ち入り禁止になっていたが、最近解除されたようだ。ひと登りすると明るい開けたところに出て、後を振り返ると砥石山から続く尾根が一望できる。砥石山の左には若杉山が見える。
やがて右側にフェンスが現れ、フェンスの奥には丸いドームが見えてくる。左側には「三郡山案内図」が立っている。フェンスの横を直進し、突き当りの斜面を右上へ登って行くと三郡山山頂に到着する。
11:34 三郡山山頂。
三郡山山頂は西側に開けた明るい山頂である。東側は潅木であまり展望は得られない。山頂には露岩があり、露岩の上に山頂標識が立っている。山頂表示板は昨年新しくなり、鮮やかな朱色で「三郡山936M」と書かれている。
今日は土曜日なので何組かの登山者がくつろいでいる。宝満山とは違って中高年が多い。西の方に目をやると、ドームの左側に頭巾山から仏頂山へ続く尾根が見える。宝満山は仏頂山の尾根に隠れて見えない。南側には大根地山や古処山、屏山、馬見山が見える。空気が澄んでいれば英彦山も見えるのだが、あいにく今日は霞んでいて見えない。
三郡山山頂で昼食にする。今日は突然思い立って出かけてきたのでコンビニで買ったおにぎりだ。山で食べれば何でもうまいものだ。おにぎりを頬張りながらどのコースを降るか考えた。鬼岩谷への登り道を間違えたので、引き返してどこで間違えたのか確認しながら降ることにした。
(写真:新緑の縦走路)
三郡山から来た道を引き返して下山
三郡山 → 前砥石山 → 砥石山 → 鬼岩谷 → 宇美林道終点 → 仲ノ原登山口 → 粕屋南病院
12:00 三郡山山頂発。
来た道を鬼岩谷まで引き返す。若杉山からの縦走組みであろうか、途中で何組かすれ違う。前砥石山、砥石山と過ぎ、約1時間半で鬼岩谷に着いた。
13:36 鬼岩谷。 13:42発。
鬼岩谷山頂からの降りは、北西方向の踏み跡に入ってすぐに左へ降って行く。真直ぐ行かないように注意だ。降り始めるとすぐに広い林の斜面に出て道標が2本現れる。2本目には「厄神社(仲ノ原)10m先右折」と書いてある。登山道は次第に深く窪み、木の枝と落ち葉に埋もれて歩きづらくなる。頭上が明るくなってくると宇美林道終点の崖の上に出る。
14:11 宇美林道。 14:17発。
崖から林道へ降りると、男性が一人地図を片手にうろうろしていた。なんでも裏道を探して歩きまわっているらしい。今日は鬼岩谷への道を調べに来たそうだ。短パンにスニーカーの軽装で来たことを少々後悔していたが、それでも、鬼岩谷のほうへ登って行った。こんなマイナーな道を歩く人に出会うと、なんとなくうれしくなる。
宇美林道終点から道標にしたがって藪の中へ降って行く。相変わらず窪んだ道が続く。5、6分降った辺りに左側が崩壊している場所がある。三郡山地にはこうした崩壊地が数多くある。崩壊地を過ぎ、杉林の中を5分ほど降ると沢音が聞こえてきた。「厄神社(仲ノ原)100m先川を渡る」の道標に出あうとやがて沢に着く。
14:32 沢。 14:46発。
登るときにどこで道を間違えたのか気をつけながら降ってきたが、ここまでそれらしきところは無かった。どうやらこの沢を渡ったところで間違えてしまったようだ。沢の右岸から小さな涸れ沢が合流していて、いま降ってきたのはこの涸れ沢の右岸であるが、登るときはこの涸れ沢の左岸の尾根を登って行ったのだ。涸れ沢の左岸の入口に赤いテープが幾つか巻いてあったので、何の疑いも無くそちら側へ登って行ってしまった。しかし、しばらくの間は目印のテープがあったようだったが。。。 おそらく、前はこちら側から道があったのだろう。涸れ沢の上部が崩壊していたので通れなくなって、右岸沿いに新しく道を付けたのかもしれない。とりあえず、間違った箇所を確認できたので一安心だ。沢で顔を洗って少し休憩してから、駐車ポイントまで歩く。
15:02 下山。
(写真:登山道脇のブナの巨木)
あとがき
今日は登りで道を間違えてヤブコギをする羽目になったが、降りで間違った箇所を確認することが出来た。今日歩いたコースと砥石山から今屋敷へ降るコースを組み合わせると周回コースを計画できる。また、途中で鬼岩に立ち寄って宇美林道へ降るコースもあるので、これらと組み合わせるとバリエーションが広がり、面白いかもしれない。
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