山歩記 ][ 写真館 ][ ホーム ]

どんどんから南犬鳴尾根周回(2012年11月2日) → 写真集


 最近、犬鳴ダムの周辺の山々には新しい送電鉄塔があちこちに建てられている。それらは、従来の鉄塔に比べると巨大で、その姿は遠くからでも確認できるほどである。送電線は2万5千分の1の地形図に記載されていて(最近できた送電線はまだ地図には反映されていないようだ)、山歩きの時の目印として便利であるが、一方では、工事用の作業道を作ったり、鉄塔建設や架線工事のために樹木を切り払ったりで、自然破壊の一因にもなっている。それに、山歩きをしていて巨大な鉄塔や舗装された作業道が出現すると何とも味気ないものだ。そうは言っても、出来てしまったものはしょうがない。この辺りの山域は私のHPでも紹介しているので、従来の登山道がどれだけ影響を受けているか調べてみようと思う。「司書の湖」の東西に建っている鉄塔は大体様子が分かっているので、今回は、県道21号線の犬鳴峠と県道92号線の猫峠の間の山域(ここには「どんどん」とい変わった名前の山がある)を調べてみよう。

前日の11月1日に宮若市の緑山地区から林道を通って送電鉄塔126号が建っているところまで登り、そこから点検路を127号、128号、129号と辿って新犬鳴トンネルの若宮口へ降った。帰りは犬鳴隧道へ向かう旧道から犬鳴開拓を通って送電鉄塔127号へと周回して登って来た道を降ったのだが、GPSを車の屋根の上に置いたまま出発するというミスを犯してしまった。そこで、翌日、今度は新犬鳴トンネルから逆コースを辿って送電鉄塔127号まで登り、降りは南犬鳴尾根を通る周回コースを歩いて来た。


登山コース

新犬鳴トンネル(若宮口)(11:00) − (11:35)送電鉄塔129号(11:45) − (12:10)送電鉄塔128号(12:15) − (12:25)どんどん − (12:30)送電鉄塔127号(昼飯)(13:20) − (14:10)柳原越 − (14:55)峠山(15:05) − (15:30)古犬鳴峠 − (15:40)犬鳴林道 − (16:00)旧道入口のゲート

MAP

新犬鳴トンネルからどんどんへ
新犬鳴トンネル(若宮口) → 送電鉄塔129号 → 送電鉄塔128号 → どんどん → 作業道 → 送電鉄塔127号(昼飯)

 現在、県道21号線は新犬鳴トンネルで犬鳴峠を越えている。久山町方面から新犬鳴トンネルを抜けて宮若市側へ出るとすぐに左へ車道が分岐している。これは犬鳴隧道(旧トンネル)へ向かう旧道で、入口はゲートで閉鎖されている。ゲートの内側には民家があるのでゲートの開閉および車の通行の邪魔にならないように車を停める。ここが今日の出発点である。

今日は高圧線の点検路を利用して「どんどん」まで登り、降りは南犬鳴尾根を古犬鳴峠まで辿って、最後は犬鳴林道から旧道へ出てここまで戻る予定だ。点検路の入口は新犬鳴トンネルの入り口で県道21号線を反対側へ渡ったところにある。車で通る時は分かりにくいが、トンネル入り口の手前は橋(司書橋)になっている。この道路は交通量が多く、特にトラックの通行が多いので十分注意しながら道路を渡る。点検路の入口の左側には「北九州幹線129号」と「北九州幹線130号」の方向を示す杭が立っていて、右側には携帯電話の無線基地局の設備がある。

点検路へ入ると谷の左岸の斜面を横切って行き、すぐに左へ降って谷を渡る。渡渉地点のすぐ下流は滝になっていて、その下で犬鳴隧道の方から降ってきた川に合流している。谷を渡ると点検路の黒い階段が反対側へ登って行く。ここから「どんどん」山頂までは標高差約350m。途中には送電鉄塔が2つ建っている。まずは、「北九州幹線129号」の鉄塔を目指す。

点検路はいきなりの急登から始まり、黒い階段が無くなると一旦平坦になるが、しばらくするとまた階段が現れて急な登りになる。辺りはヒノキの植林帯で、展望も得られない。しかし、人の手が入っているようで割と明るい。途中、倒木などもあったが道ははっきりしている。谷を渡ってから約25分で前方の林の間が明るくなってくると、129号の鉄塔に到着する。鉄塔が建っている場所は網を張った柵で囲ってあり、点検路への出入り口には扉が設けられている。扉は太い針金のフックで上下2箇所を引っ掛けて閉めるようになっている。鍵などは特になくて、上側のフックの所をひもで縛ってあるだけだ。ひもを解いて扉を開け、中へ入ると扉を閉めて元通りひもで縛って置く。

129号の鉄塔は標高470m付近の尾根の北側の斜面に建っていて、ここから北の犬鳴ダムの西側の尾根に建っている鉄塔(おそらく130号)へと送電線が降っている。鉄塔の建つ斜面からは司書の湖(犬鳴ダムのダム湖)とそれを取り巻く尾根が一望でき、その中に張り巡らされた新しい送電線のルートが良く見えている。また、その奥の方には昔からあった古い送電線のルートも確認できる。両者を比較すると新しい送電鉄塔がいかに大きいかが分かる。休憩しながら司書の湖を眺めていると、西山の近くに新たな鉄塔を建てているのか資材を運ぶヘリが飛んでいるのが見える。鉄塔が建つ斜面から尾根へあがると反対側の谷を隔てて上のピークに鉄塔が見えている。あれはどんどんの北西側にあるピークに建つ128号の鉄塔だ。ここから、さらに140mほど登っていかなければならない。

128号鉄塔を目指して尾根を登って行く。自然林と人工林が混じった尾根を、降っては登りを2度ほど繰り返し、最後の長い登りを終えて前方が明るくなってくると右手に赤白の鉄骨で作られた鉄塔が見えてくる。鉄塔の敷地はやはり網で囲われていて、その柵にそって右の方へ進むと林との境目に「補点」の石杭がある。この石杭は前に見たことがあるが、その時はこの辺りは薄暗い林の中であった。さらに柵の縁を辿って行くと北側の展望が開けて高圧線が降っているのが見える。その先にはさっき通ってきた129号鉄塔とさらにその先の鉄塔も見えている。

128号鉄塔から「どんどん」の山頂へは南へ向かう。すぐに、左手に架線工事の為の切り分けが谷を横切って向こう側の尾根まで延びているのが見える。この、切り分けの先の尾根が「どんどん」の山頂付近である。杉と自然林の境目辺りを進み、落ち葉に埋もれかけた黒い階段を緩やかに登ると左側に網が張ってあって、その内側には切り株の上に立てられた「どんどん」の標識が見える。ここが、「どんどん」の山頂だ。さらに、その先にはさっき見えていた架線工事のための切り分けが延びていて、その先に赤白の鉄塔が見えている。あれは、さっき立ち寄ってきた128号の鉄塔である。また、右側にも杉林の中に切り分けができていて、その先には白い舗装路と空き地が見えている。

「どんどん」山頂から東へ少し行くと林から出た所は広い空き地になっていて、そこに木の苗が整然と植えてある。おそらく、工事の為に切り開いた場所を復元しているのであろう。空き地の左半分は網で仕切られていてその向こう側には赤白の鉄塔が見えている。この鉄塔が127号の鉄塔である。空き地を突っ切って行くとさっき見えていた白い舗装路に出る。舗装路は右から登ってきて左の鉄塔のある方へ向かっている。舗装路の反対側にも同じような空き地があり苗木を植林してある。空き地の先は杉の植林帯で、登山道はここから空き地を通りぬけて植林帯の方へと入って行く。

一方、舗装路は左へ少し行ったところの鉄塔が立っている斜面の上で終点となっている。この舗装路は南西方向から登ってきていて、これを降ると犬鳴開拓、犬鳴隧道、旧道のゲートへと続く道路に出る。以前は、犬鳴開拓から上部は未舗装の林道と山道になっていたのだが、鉄塔建設のために舗装したようだ。

とりあえず、127号鉄塔の所で昼飯休憩にすることにして舗装路を左へ進む。127号鉄塔は「どんどん」の東側の斜面に建っている。鉄塔の脚の下からは遠くに福智山方面の景色が見えている。また、左前方には北九州方面の景色も見える。鉄塔の右横を降って林の中へ入って行く道が見えるが、これは点検路の続きで、これを降ると緑山から登ってきた林道に合流する。この林道と合流する所には126号の鉄塔が建っている。

(写真:表:送電鉄塔129号  裏:どんどん山頂)


柳原猫尾根を降って柳原越へ
送電鉄塔127号 → 三叉路1 → 三叉路2 → 柳原越

 127号鉄塔を後にして、作業路を少し戻ると左の空き地を突っ切って杉の植林帯へと入って行く。空き地に植えられた苗木の間に鹿のひづめの跡がしっかりと残っている。鉄塔の下でもあちこちに糞を見かけたので、このあたりは鹿の数がかなり多いようだ。杉の植林帯へ入ると、右側の林の中には弓なりに折れ曲がった細い杉の木が何本も見えている。近年、ひと冬ごとにこんな風景が増えているように感じる。道は緩やかに降ってから登り返すと小ピーク(三叉路1)に着く。このピークで道は分岐していて、南西側と南東側へ急な道が降っている。今日は南西側へ降るが、傾斜が急なうえに深くえぐれた部分もあって歩きにくい。

三叉路1のピークを降りきると後は緩やかな植林帯の狭い尾根を進んで行く。右側の木の間から垣間見える林に囲まれた畑は犬鳴開拓辺りであろう。今日歩くコースの内側には「犬鳴開拓」と呼ばれる場所が2箇所あって畑やビニールハウスで農業が営まれている。緩やかに登って自然林に突き当たると再び道が分岐していて、右前方へ尾根通しに進む道と左へ尾根を降る道に分かれている(三叉路2)。今日進む道は右前方へ尾根を辿る道であるが、左へ降る道はこの先でさらに分岐していて、尾根通しに猫峠へ向かう道と林道経由で猫峠へ向かう道、さらには三ツ頭山方面へ向かう道に分かれている。

三叉路2から右へ少し入った所がピークで、ここからはひたすら降って行く。途中で右へ尾根が分かれると孟宗竹が目立つようになり、右側の斜面には折れ曲がった杉の木が折り重なっている。緩やかに登った所には、石杭の上に赤白のポールが3本のビニールひもで固定されて絶妙なバランスで立っている。その近くには「地籍図根三角点」と書いた杭が立っている。この辺りでは地籍調査が行われているようで、これから先、あちこちで地籍調査のピンクのリボンを見かけた。すぐ先で、もう一箇所尾根を右に分けて、降りきったところが柳原越である。

柳原越は、宮若市の犬鳴開拓と久山町の柳原地区を結ぶ山道が越えている峠で、今日歩いて来た猫峠方面からの尾根を降ってくると、降りきったところを右から左へ窪んだ道が横切っている。辺りは竹や杉の枝が散乱して荒れた感じがする。窪んだ道へ降りると、「休猟区」の黄色い標識の根元に「柳原越」の白い標識が取り付けてある。このあたりの登山ルートを紹介しているHP「みやわかふれあいページ」によると、猫峠から柳原越までを柳原猫尾根、柳原越から古犬鳴峠までを南犬鳴尾根、古犬鳴峠から犬鳴山西山縦走路までを北犬鳴尾根と呼んでいるようだ。

(写真:送電鉄塔127号)


南犬鳴尾根を古犬鳴峠へ
柳原越 → 墓? → 四等三角点ピーク → 峠山 → 古犬鳴峠 → 犬鳴林道 → 旧道 → 旧道入口ゲート

 柳原越から南犬鳴尾根の登山道へは、柳原越から宮若市方面へ少し降った所から取り付くのだが、今日はここから直接尾根を辿ろうと思う。窪んだ山道から尾根へあがって杉の植林帯の狭い尾根を進む。杉の木は良く手入れされていて明るい尾根道である。10分程行ったところで、右側の浅い谷の杉の幹に赤やピンクのテープが巻いてあるのが見える。柳原越の道からこの尾根へ取り付く本来のルートはこれらのテープに沿って登ってきている。そこからちょっと進むと右(北)へ平坦な尾根が分岐していて、その尾根を少し入ったところに墓のようなものが見える。近づいてみると石組の台の上に自然石が三つ並べて立ててある。石組の上には割れた湯呑茶碗が幾つか転がっている。誰かの墓なのか、それとも山の神様なのか分からないが、とりあえず一礼して早々に立ち去る。

元の尾根へ戻り少し降ってから登り返して狭い尾根を辿ると、切り開かれた場所に四等三角点が設置してある。地図を見るとここのすぐ北側のピークに「標高点」の記号と「484」の表記があるがこのピークには何の表記もない。帰ってから国土地理院の「ウォッちず」で確認してみたら、このピークに「三角点」の記号と「471.7」の表記が追加されていた。この辺りは狭い範囲に小ピークが幾つか集まっていて、それらが浅い鞍部の尾根でつながっている為に、複雑な地形をしている。また、それらのピークから派生する尾根には地籍調査のためのルートが作られているので、実に迷いやすい。現在地を把握して、地図を何度も確認しながら進行方向を決める。

四等三角点のピークからは西へ少し降り隣のピークへ上がる。このあたりで方向感覚が少し混乱してきた。木の幹に付けられた赤や白、黄色のテープと地籍調査のピンクのリボンが混乱をあおってくる。北側にピークが一つあり、そのすぐ右にもピークが見える。地図とコンパスでルートを確認して北側のピークへ向かう。登りあげたピークの東隣が484のピークのようだ。登山道はそちらとは反対の西側へ降り、すぐ隣のピークへ上ると北北西へ方向を変える。尾根道は、途中に極わずかなアップダウンがあるがいたって平坦である。

次に急な斜面を登りあげたピークには「峠山」の標識がある。標識の下に「2005・H17・11・10」と書いてある。私がこの尾根を歩いたのは2005年10月21日が最初で、それ以来、今日までここは歩いていない。もっとも、その時はこのピークの東側を巻いて通ったのであるが、その時にはまだ名前は付いていなかったのだろう。このピークにはもうひとつ標識が取り付けてあって、今日歩いて来た方(南)へ「南犬鳴尾根」、東へ「古犬鳴峠」、西へ「旧犬鳴トンネル 久山口」の表記がある。ここから犬鳴隧道の入口へ降る道があるようだ。ここも、ちょっと地形が複雑で峠山のすぐ東にもう一つピークがあって、そのピークと峠山の両方から北西へ尾根が延びている。その間を狭い谷がわずかな広がりを見せながら降っているのだが、その谷がちょうど犬鳴隧道の久山側の入口付近へ降っている。峠山から犬鳴隧道へ降るルートはこの尾根と谷を利用しているものと思われる。(あとがきの※1を参照。)

古犬鳴峠へのコースは峠山の東側のピークから北西へ延びる尾根を通っているので、一旦、鞍部へ降って隣のピークへ上ったが、鞍部から斜面をトラバースして尾根へ出た方がよさそうだ。犬鳴隧道方面へ降る谷の上部は植林帯になっていて木々の間には緑の苔を纏った間伐材が散らかっている。ここからは、極緩やかなアップダウンを幾つか繰り返して行く。尾根の左側はほとんど植林帯であるが右側には時折自然林が現れる。新犬鳴トンネルや犬鳴隧道の上を横切って行くのだが、どこがその地点かは分からないまま、途中一箇所「地籍図根三角点」の赤白のポールを見て、土を盛った上に「山」の石杭が立っているところから降って行くと、降りきったところで窪んだ道が尾根を左右へ横切っている。ここが古犬鳴峠である。窪んだ道へ降ると「古犬鳴峠」と書いた青い標識が「犬鳴峠」のプレートを埋め込んだコンクリートの土台に立ててある。今日歩いて来た方へ向かって右が久山町側、左が宮若市側である。久山側は犬鳴隧道の入口へ、宮若市側は川を渡って犬鳴林道へ出る。

古犬鳴峠から杉の倒木などで荒れた谷道を降ると川に降りつく。この川の対岸を犬鳴林道が通っているのだが、林道は少し高い所を通っている。林道へ上るには、川の左岸を少し降るとガラガラの斜面に左手前へ登る踏み跡(ロープが取り付けてある)があるのでこれを利用するか、または、川沿いに降って堰堤の所から林道へ上ることもできる。

林道へ上って右へ進むと車止めのチェーンの所で旧道に合流する。旧道を右へ行けば犬鳴隧道の入口の前を通って犬鳴開拓、さらにはどんどん(127号鉄塔の所)へと辿ることができる。車を停めてあるゲートへは旧道を左へ辿る。道路の右側には川が流れていて、その上の山肌に夕日が当たって輝いている。途中、左側に「やんちゃ坊主の滝」があるが、黒く湿った岩肌に流れる水はほとんどなく、荒れた感じがする。「籐七谷コース」の登山口を左に見て歩いて行くと、右前方の尾根の上に送電鉄塔の頭がちょっとだけ覗いている。先へ進むにつれ、鉄塔は次第に全体が見えるようになって、左側に堰堤がある辺りになると鉄塔が立っている尾根まで見てくる。あの鉄塔は、おそらく最初に辿りついた129号鉄塔であろう。左側の法面の上にミツバチの巣箱を見ると旧道入口のゲートが見えてくる。ゲートの向こうには愛車RAV4が今日もポツンと私の帰りを待っていてくれた。

(写真:表:峠山  裏:古犬鳴峠)


あとがき

 久しぶりにどんどんへ登ったが、山頂付近は送電鉄塔の建設で以前とは全く様変わりしていた。特に128号の鉄塔が建っている辺りは、以前は薄暗い林の中でそこにいるだけで不安になってくるような雰囲気があったが、今は切り開かれて明るくなってしまった。また、新犬鳴トンネルからどんどんへ登る点検路は標高差約350mをひたすら登っているが、途中に129号の鉄塔があって展望が得られるのでちょっと救われる。一方、県道21号線の旧道から犬鳴開拓を経て127号の鉄塔まで続く作業道を利用すると簡単にどんどんへ登ることができる。以前は犬鳴開拓から少し入ったところで林道は終点になり、そこからどんどんまでは山道を辿っていたが、今は、山頂近くまでコンクリートで舗装された狭い作業道が出来ている。もうひとつ、緑山地区から林道を利用して126号鉄塔まで登り、そこから尾根に付けられた点検路を登って127号鉄塔、どんどん、128号鉄塔と登ることもでき、これがいちばん短時間で登れるコースである。

一方、柳原猫尾根と南犬鳴尾根の方であるが、植林帯の尾根道は全体的に明るくなり歩きやすくなったような気がする。また、地籍調査の為に枝道ができているのと、新しく四等三角点が設置されていたこと、途中のピークに峠山という名前が付けられていたこと、その峠山から犬鳴隧道の久山側へ降るルート(※1)があるらしいことなどが私にとっては目新しいことであった。このコースは三ツ頭山方面との分岐(三叉路2)から降るところが少し急なくらいで、後は大したアップダウンもなく快適に歩けるルートである。しかし、ほぼ全域が植林帯で似たような景色が続くのと、四等三角点付近や峠山付近は複雑な地形をしているので注意が必要だ。また、幾つかの尾根には地籍調査の道が付けられているようなのでこれに迷い込まないようにしなければならない。それでも、地図の読み方とルートファインディングの力を試すには手軽で良いコースかもしれない。

(※1)後日このルートを試してみたが、犬鳴隧道付近にそれらしい登り口が見当たらなかった。そこで、谷(倒木で荒れている)を遡って峠山へ登り、尾根を降ってみたが、最後に尾根の突端から旧道へ降る道が見当たらなかった。途中から強引に降ったが、かなりの急斜面で危険がいっぱいだ。また、道路側に降りるとモルタルを吹き付けた法面の所へ出る可能性がある。結局、このルートは使用しないほうがよさそうだという結論に達した。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送